韓国の俳優たちの略歴を見ていると、多くの共通点を見つけることができる。大学の演劇・映像学科を卒業(あるいは在学)している俳優が圧倒的に多いのだ。これは日本の芸能界とは明らかに違う点だ。
芸能分野の学科が多い
俳優という職業に特別な学歴が必要なわけではない。
それでも、韓国の場合は学歴を重視する伝統が社会に根づいていて、その風潮がはっきりと俳優の世界にも及んでいる。
しかも、人気商売であるだけに「自分をブランドにしたい」という気持ちがどの俳優にも強い。そのブランドの最たるものが、名門大学の演劇学科や映像学科の出身という切り札だ。
韓国には演劇、映画、放送に関する専門学部を設置する大学が非常に多く、その数は40前後もある。これはすごい数だ。
それだけ、芸能分野も学術的に体系化されているのだ。
その中に自分自身を組み込むことが俳優になる第一歩だ。したがって、俳優になりたけばまずはガリ勉に徹して、ひたすら大学受験をめざすのである。(2ページに続く)