――本作に出演を決めた理由は?
いつも作品を選ぶときには、その作品自体に興味をひかれるかどうか、自分に与えられた役がその作品の中でどれだけ活き活きと描かれているか、また、その役を理解してうまく表現できるか、そのあたりを重視しています。
今回の場合は、韓国で初めてウイルスを題材にしたドラマというところに興味を引かれました。イ・ミョンヒョンという役が今までに演じたことのないタフでストイックな役だったので、出演を決めました。
――一番大変だったシーンは?
撮影があった11月~2月は韓国が最も寒くなる時期で、一番の敵は何と言っても寒さでしたね。常に寒さとの戦いだったことが一番大変でした。身を切るような寒さの中、撮影の順番を待ったり、道路に寝そべったり走ったりしていましたから。最初の方のシーンで、ビルの上で血の涙を流すシーンは特に寒かったのを覚えています。ビルの上なので、ただでさえ風が強く吹きつけているところにヘリコプターが巨大な扇風機となって僕に冷たい風をビュービュー送ってくるんです。あのときの寒さは忘れられません。
それから、大変だったことと言えば、深夜の撮影が多かったのに夜食が出なかったことです。一年も経ったのにまたこの話しちゃいましたね(笑)。
――ウイルスの症状を表現するために特殊メイクも多かったですよね?
ウイルスの症状として、目、耳、鼻から血が出るのですが、普段の撮影で使っている血糊をそのまま目にも使ったようで、耳は冷たいし目はヒリヒリしました。さすがにスタッフも人体に影響のあるものを使ってはいないと信じています(笑)。
――アクションシーンはいかがでしたか?
とにかく走ってばかりいましたね。逃げる車のボンネットに飛び乗るシーンは代役を使ってもいいと言われましたが、せっかくなので自分で挑戦することにしました。ボンネットに飛び乗ったところまではよかったのですが、そのあとフロントガラスを叩いて中の人に話しかけなければならないのに、飛び乗った拍子に打ちつけたお腹から胸にかけてがとにかく痛くて。そのまま芝居を続けることができずに中断してもらったことがありました。
――今回は専門用語が多いドラマでしたが、セリフを覚える秘訣は?
特別な方法というのはありませんが、とにかく何度も台本を読むことですね。間違えたり自然に言えなかった場合には、また最初から読み直す、というのを繰り返しています。
――シャワーシーンもありましたが、ご自身の体で気に入っているところはありますか?
気に入っている部分はありません(笑)。「ザ・ウイルス」の撮影当時も舞台の公演と同時進行だったので、体を鍛えることはほとんどできませんでした。結局、申し訳ない体をお見せすることになってしまいましたが、カメラマンが後ろや横からのショットでうまくお腹が映らないようにしてくれたので、皆さんに不快感を与えずに済んだんだと思います(笑)。
――ご自身とイ・ミョンヒョン、似ているところ、違うところは?
似ているところは、愚直なところでしょうか。ある一つのものに向かって猛進するような。周りからは僕もミョンヒョンのようにワーカーホリックだと言われますが、あんなふうに、常に走り回って仕事をしていたら倒れてしまいますよね。ドラマの設定上そうならざるをえなかった部分もあると思いますが、僕自身はやはり休日はちゃんと休みたいと思いますし、そういう部分では彼とは違うのかなと思います。
あと、彼は無精髭でしたが、僕も公演や撮影がないときには、毎日きれいに剃ったりはしていません。街にいるおじさんたちと一緒ですよ(笑)。
――これだったらうまく演じられるという自信のある役、反対に自信のない役は?
自信のある役というのは特にありませんが、これまで演じたことのない役をやってみたいという思いはあります。例えば、下っ端のチンピラやハンディキャップのある役などですね。あとは、ちょっと変わり者の役を演じてみたいです。僕はまだ結婚していないので、夫や父親の役はまだ自信がありませんね(笑)。
――よくドラマとミュージカルと同時に出演されていらっしゃいますが、ミュージカルとドラマの違いは?また、そうしたハードなスケジュールを乗り切る体調管理の秘訣は?
ミュージカルの場合、1つの台本のために2ヶ月くらい稽古をしています。ドラマの場合は台本も多く、その完成が撮影の直前のため準備期間があまりありません。また、撮影スケジュールも詰まっていて睡眠時間が削られてしまいます。そういう点で、ドラマは本当に大変ですね。
ビタミンや高麗人参のサプリメントで栄養を補っていますが、このようなスケジュールなので、特別に体調管理をする時間がなかなかありません。時間があればジムで走ったりもしていますが、頻繁に行くほどは時間が取れないのが現状です。休日は寝るのに忙しいですし(笑)。
――今後、テレビでお会いする機会はありますか?
あると思います。きっとありますよ。期待していてください!
※このインタビュー後、KBSのドラマ「ゴールデンクロス」への出演が発表されました。
韓国初のパニック・サスペンスドラマ「ザ・ウイルス」が4月27日(日)よりBS11にて放送スタート!
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<DVD発売情報>
「ザ・ウイルス」
DVD-BOX 発売中
価格:12,000円(本体)+税
封入特典:オールカラー54P ストーリー&フォトブック
特典映像:オム・ギジュン インタビュー
発売元:コンテンツセブン
販売元:NBCユニバーサル・ エンターテイメント
<OA情報>
BS11にて4月27日(日)より「ザ・ウイルス」放送スタート!
毎週土・日曜 午前8時00分~8時55分
【第1話先行放送】4月20日(日) 午後3時00分~4時00分