映画「君の名は。」の新海誠監督(43)が韓国で350万人の観客動員数を突破した心境を明かした。
新海監督は9日に放送された韓国SBS「ナイトライン」に出演し、「10年前から映画を制作する度に韓国で上映させてもらっているが、今回の映画でこんなにも多くの方が劇場に足を運んでくださるなんて、いまでも信じられない」と伝えた。
続けて「わたしたちは本当に近い隣の国に住んでおり、さまざまな価値観を共有している。韓国人が美味しいと思うもの、美しいと思うものは、わたしたち日本人にもそう感じるものだ。同じく、わたしたちが面白いと思って作った映画が、韓国人の方々にも楽しく見ていただけるという自信に繋がった」と感謝の意を述べた。
新海監督は10年前から韓国人のメインスタッフと仕事をしていることも明かし、「日本アニメーション自体が韓国の作画スタジオと離そうとしても離せない関係」とし、韓国のスタジオに大部分を任せていると話した。
映画のモチーフとなった2011年の東日本大震災については「わたしだけでなくほとんどの日本人がこうした気持ちだ。可能であれば戻したいが、それは不可能だ」とし、「韓国に関連しては、2014年、まさにこの映画を作り始めたときにセウォル号の沈没事故が起こり、その事故が心の中に長く残っている」と正直な心情を打ち明けた。
最後に「教訓を与えるために作った映画ではないが、単純な面白さ以上の感情を少しでも残すことができるなら、と思った」と演出意図を伝え、続く関心と声援を促した。
映画「君の名は。」は公開初日から2週間、ボックスオフィス1位を記録。韓国国内で公開された歴代の日本映画で興行1位、歴代アニメーションで7位となった。
WOW!korea提供