「ソウル取材レポ」ヒョンビンと初対面からハン・ジミンはピリピリ?映画「逆鱗」制作報告会で暴露

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俳優ヒョンビンが軍除隊後初のスクリーン復帰作であり、初めての時代劇挑戦作である、映画「逆燐」の制作報告会が4月2日午前11時、ソウル市広津区ロッテシネマ建大入口店にて開催された。イ・ジェギュ監督、俳優ヒョンビン、チョン・ジェヨン、チョ・ジョンソク、ハン・ジミン、パク・ソンウン、チョン・ウンチェが出席した。

ヒョンビンは、ドラマ『私の名前はキム・サムスン』『彼らが生きる世界』『シークレット・ガーデン』、映画『晩秋』など様々な作品に出演し、日本でも高い人気を誇るトップスター俳優。この日は白のインナーにブルーのジャケット姿で登場した。

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『逆鱗』は、朝鮮時代の正祖即位1年、王の暗殺を巡って展開される、生きなければならない者、暗殺しようとする者、生かそうとする者の交錯する運命と歴史の中に隠されていた息詰まる24時間を描いた作品だ。

ヒョンビンは引き続き暗殺の脅威に悩まされるも強さを忘れない朝鮮の悲運の王、正祖を演じる。これまで正祖の生涯を描いた多くのドラマや映画があったが、ヒョンビンが出演する映画『逆鱗』は他の作品とは異なり、正祖を強引でカリスマ性のあるキャラクターとして描いている。

正祖の絶大的な信頼を受け、近くで補佐する尚冊(サンチェク、朝鮮時代に書籍の管理をしていた官僚)役を演じるチョン・ジェヨン、殺人のために育てられた朝鮮最高の殺手(サルス)役のチョ・ジョンソクの出会いで期待を集めている。

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さらに殺手を供給する秘密組織の主人クァンベク役のチョ・ジェヒョン、宮殿最高の野心家である貞純(チョンスン)王后に変身したハン・ジミン、息子の正祖を守ろうとする恵慶宮洪氏(ヘギョングンホンシ)役のキム・ソンリョン、正祖のために謀反を明かそうとする禁衛営(クムウィヨン、朝鮮時代の中央軍)隊長ホン・グクヨン役のパク・ソンウン、秘密を秘めたまま宮殿に入ってきた洗踏房(セダプバン)の宮中女官ウォルへ役のチョン・ウンチェなど抜群のビジュアルを誇る超豪華キャストで注目を浴びている。

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映画のタイトル『逆鱗』とは、「龍の首に逆さについている鱗、つまり君主の怒り」を意味し、老論と少論の対決の中で王権を守らなければならない正祖の心境を暗示した言葉だ。

監督は、ドラマ『チェオクの剣』『ベートーベン・ウィルス~愛と情熱のシンフォニー~』『キング 〜Two Hearts』などで有名なイ・ジェギュPDが務め、映画監督デビューを飾る。個性のある雅やかなドラマ演出で多くのファンを持つイ・ジェギュPDは、映画『逆鱗』で映画監督として新たな姿を見せることとなる。特に時代劇『チェオクの剣』での感覚的な映像と多くの名セリフから、歴史映画『逆鱗』のクオリティーの高さが期待できる。

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今年1月21日に予告映像が公開され、ヒョンビンの鍛え抜いた背中が注目を集め、検索語1位を記録し話題となっただけに多くの記者陣が集まった。出演者達が入場すると一斉にフラッシュの嵐になり期待の高さを証明した。

彼の復帰作として「逆燐」を選んだ理由には、「除隊してから中華圏のファンミーティング中に『逆鱗』のシナリオを見た。韓国ではない他の地で見た。宿泊ホテルでシナリオを見たとき、とても大きな魅力を感じた」とし「正祖という役でシナリオを見たのに、チョン・ジェヨンやチョ・ジョンソクの役がうらやましいほど魅力的だった」と付け加えた。「韓国に帰って来て、監督に会って話を聞いて、やってみようということになった」と語った。

正祖の絶対的信頼を受けている内侍府官員サンチェク役のチョン・ジェヨンはいつも男らしい役柄が多い中で初めての内侍を演じることに関して「内侍の哀歓を感じました(笑)」と話し、出演者たちを沸かせる場面も見られた。

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宮廷の影の権力者、正祖の祖母、正巡(貞純チョンスン)王后役のハン・ジミンは「一度ぐらいは悪役演技をしたかったが、今回イ・ジェギュ監督が機会をくれた」とし、「一度ぐらい監督と作品をしてみたい欲もあった」と話した。続けて、「キャラクターが皆魅力的だったが、どうしても私がやってみたかった悪役なので、がんばった」と付け加えた。 また、「悪い人物であるという考えではなく、シーンの中で感情を考えようと、監督と話をしながら演技した」と説明した。

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続いて「〇Xコーナー」が行われ、出演者全員に質問が投げかけられた。

「他の出演者の役をうらやましいと思ったことがある」という質問に、ヒョンビンは〇を上げた。「先程も、お話したようにチョン・ジェヨンやチョ・ジョンソクの役がうらやましかった」と答えたが、「その中で一つ選ぶなら?」と聞かれると少し悩んだあとに「やっぱり自分の役をやります。」と笑いを誘った。

「現代作品より時代劇の方が易しい」という質問には出演者全員Xを上げた。

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ハン・ジミンは「衣装などの準備も時間がかかるし、女性の場合はかつらの重さによって頭痛がひどいので時代劇の方が大変だ」と答えた。

「自分が一番NGを出した」という質問にチョン・ジェヨンが「台詞が多くない割に僕が多かったかも」と話すと、ヒョンビンはチョン・ジェヨンが演技が納得いくまでこだわるプロ意識のためだと付け加えた。

ヒョンビンはXを出し、NGを出さない秘訣を聞かれると「さらっとごまかしますね(笑)」と話すと、監督は「すごく難しい役なのでそれだけ努力したということだと思う」とフォローした。

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「撮影現場を逃げたくなるときがあった」という質問に、正祖の命を脅かす朝鮮一の殺し屋サルス役で初の悪役に挑戦するチョ・ジョンソクは〇をあげながら「アクションシーンが多かったんですが一ヶ月間外で撮影し、特に雨のシーンではすぐに凍ってしまうような寒さだったので、本当に寒くて逃げたくなった時があった」と撮影の苦労を明かした。

ヒョンビンは「チョ・ジョンソクさんが寒い中で撮影している時に自分は室内にいたので、大変じゃなかった」とXをあげた。

「予告映像が公開されて、鍛え抜いた背中が話題になりましたが、どうしたらそんな背中を作れますか?」という質問にヒョンビンは、「自分も王は鍛え抜かれた背中を持っていないだろうと思ったが、シナリオに『細密な背中の筋肉』というト書きがあり、聞き慣れない言葉のため悩んだ。3か月前からトレーニングを始め、撮影時も毎日運動して食事を調整した」と話した。

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監督もヒョンビンの毎日変わらない努力とプロ精神に対して大きく評価し、皆が間食を食べているときにも食べずにいて、胸が痛いほどだったと話した。

チョ・ジョンソクは、撮影では雨の中でのアクションシーンなどをこなす中で負傷はなかったかという質問に「大きな負傷はありませんでしたが、僕が走っていたときに速度がでて止まれず、カメラにぶつかったことがありました。額に大きなあざができましたね」と撮影中のハプニングを語った。また「それ以外にも多少の負傷はありました。同じ場面を撮影しているといつも同じ部分を痛めました」と語った。

ハン・ジミンは、ヒョンビンについて「今までで一番会話を交わすことのできなかった相手役」と明かした。これに対し監督は「実は2人は初対面であることが起こり、そうなるしかなかった」と発言。ジミンが「急いで運転していたら前に人が出てきて急ブレーキをかけたら、それが偶然ヒョンビンだった。一緒にいた人がとても怖い顔をしてこちらを見た」と初対面を振り返ると、監督がすぐさま「その時から正祖と貞純王后の関係は悪かった」と話し、会場の笑いを誘った。

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ヒョンビンは役作りについて聞かれると、「正祖を描いた映画やドラマがたくさんあるのは知っていたけれど一つも見たことがなく、またあえて見ようとしなかった。ただ自分が違うと思って準備したのは、とてもドラマティックな人生を生きた魅力的な人物なので、たくさん作品化されてきたと思うが、他の作品と違って、正祖の最も忙しい一日を見せられるはずだ。必ず生きなければならないし、自身の政権を守らなければならない。自身の味方を守らなければならないという部分が、これまで見てきた正祖とは違う。最も緊迫した正祖を見せることができるだろう」と語った。

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本作が映画初監督作となるイ・ジェギュ監督は、「正祖は男性と女性が共存していた王。緻密で繊細でありながら爆発的な男らしさを備えている」と分析した。

また、ヒョンビンは「軍入隊前、最後の撮影がSBSドラマ『シークレット・ガーデン』でそれが2010年9月末か10月初めだった。その約3年後の去年9月に『逆鱗』で撮影現場に行った。軍隊の中ですごく演技がしたかったため、実際に撮影現場に戻ると期待と緊張が共存していた」と話した。彼は「とても出演したかった映画で、求めていた瞬間だった。初めての撮影の時気分が本当に良く、また上手にやりたいという思いが大きかった。その感情が表れるかとても心配だった。出来るだけ抑えて、表出しないように努力した」と答えた。

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終始笑いが絶えない和やかな雰囲気の中行われた報告会だったが、記者からの質問が飛び交い、熱い期待と熱気の中終了した。本作は韓国にて4月30日に公開予定。

取材:ソウルyoshi.F

2014.04.06