第5回沖縄国際映画祭より新たに誕生したプロジェクト「クリエイターズ・ファクトリー 表彰セレモニー」が3月28日シアター2にて、行われた。
「クリエイターズ・ファクトリー」とは、“次世代を担う才能ある人材の発掘”を目的としたプロジェクトで、コンペティションとして新設。最優秀賞に輝いたクリエイターの次作の全面サポートを吉本興業が約束するという、映像製作に取り組む新人や若者にとって注目すべきプロジェクト。
ジャンルやカテゴリー、上映時間などの条件が一切無いことも特徴だ。審査員は奥山和由、板尾創路、新藤風という3人の映画人がつとめ、138本の応募作品の中から4賞が選出された。
クリエイターズ・ファクトリー男優賞には、韓国の人気アイドルグループ・SS501のリーダーで、ミュージックビデオ作品の『Lucky Guy』を歌うキム・ヒョンジュンが受賞。
さらに審査員がどうしても賞をあげたいとして急遽設けられた特別賞にはアニメーション作品の『コーポにちにち草のくらし』の監督・脚本の若井麻奈美が選ばれた。
キム・ヒョンジュンが登壇すると、会場に詰めかけたファンの「キャー」という歓声が湧き上がった。キム・ヒョンジュンは「以前、(審査員の)奥山さんとサウナでお会いしたことがあり、また沖縄でお逢いできたことを嬉しく思います。沖縄国際映画際で僕の作品を受賞いただき、本当ありがとうございます」と語ると、奥山が「そうなんですよ。以前サウナでお会いしたのですが、その時サウナの中で光ってる方がいるなと思ったらキム・ヒョンジュンさんでした。オーラがありました」と語ると会場からは笑いが上がった。
また奥山は、「キム・ヒョンジュンさんは、すばらしい才能をお持ちの方で、石原裕次郎さんの時の日活アクションの俳優さんみたいな雰囲気があるので、今後日本の映画や、アクション映画にも活躍してほしい」と、キム・ヒョンジュンを絶賛した。
キム・ヒョンジュンは、「日本映画にも出演したいし、良い作品にどんどん挑戦したい」という思いも語り、「来場いただいたみなさまが、ハッピーになりますように」と、とびっきりの笑顔を見せた。
また、5回沖縄国際映画祭が3月30日、宜野湾・沖縄コンベンションセンターで行われ、クロージングセレモニーで各賞を発表した。
ジャッキー・チェン監督作「ライジングドラゴン」が、Laugh部門海人賞グランプリ、台湾映画「デビーの幸せな毎日」がPeace部門海人賞グランプリを受賞した。
審査員特別賞に相当するゴールデンシーサー賞にインド映画「バルフィ!」が輝いたほか、審査員の総意としてオーストラリア映画「メンタル」が特別賞を戴冠した。
3月23日から8日間の累計観客動員は、過去最多となる42万2000人を記録した。
第6回沖縄国際映画祭は、2014年3月23~30日に開催が決定した。
■クリエイターズ・ファクトリー 最優秀ニュークリエイター賞 『おだやかな日常』 プロデューサー:杉野希妃
■クリエイターズ・ファクトリー男優賞 『Lucky Guy』 主演:キム・ヒョンジュン
■クリエイターズ・ファクトリー女優賞 『おだやかな日常』 主演:杉野希妃
■クリエイターズ・ファクトリー特別賞 『コーポにちにち草のくらし』
監督・脚本:若井麻奈美 *審査員:奥山和由、板尾創路、新藤風
(C)2013 沖縄国際映画祭