「コラム」2016年の韓国社会は「激動の1年」だった

歴史に残る1年

ふさわしくない大統領だと思えば、国民は直接的な行動によって退陣に追い込む……民意のパワーがとてつもなく強くなっていることを「ローソク・デモ」は如実に示したのである。

そうした民意に圧倒されて、さしもの検察も立場を変えた。今までなら、大統領の擁護に回っていたはずなのだが、今回は国民の側に付いた。

それによって、崔順実とその周辺の人物が次々に逮捕・起訴されて、朴槿恵大統領も共犯者と見なされた。

2016年に韓国で起こったことは、重大な転機だったと後の世でも評価されるだろう。今ほど韓国の国民が民意の底知れぬ強さを示したことはなかった。

そういう意味で、韓国社会が大きく変わるきっかけになる。

2016年はわりと平穏な1年になると思われていた。しかし、とんでもない。歴史に残るほどの激動の1年になった。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

コラム提供:ロコレ
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2016.12.31