現実に負けてたまるか
今年の韓国で話題になったドラマの1つが『天上の約束』。この作品で女優のキム・ヘリが演じていたユギョンという女性が、とてつもない悪女だった。間違いなく、韓国ドラマが生んだ極め付きの悪女。そのワルぶりに驚いていたら、実際に崔順実のような歴史に残る悪女が出てきた。
もはや架空の話ではないのだ。
現実がドラマや映画を凌駕し、さらにその闇を深めている。イ・ビョンホンが「悪役の参考になる人が世の中に多すぎる」と話すのも無理はない。
荒唐無稽なドラマが持ち味だった韓国ドラマ。しかし、現実のほうが奇想天外になっている。
「現実に負けてたまるか。もっと凄いワルを登場させよう」
そんなふうにドラマ制作者たちが奮起することを期待する。
文=康 熙奉(カン ヒボン)
コラム提供:ロコレ
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