「コラム」「ナッツ・リターン事件」と「崔順実事件」の共通点は?

韓国財閥の問題点

この騒動を調べた国土交通部の調査官も、調査内容を大韓航空側に漏らすという失態を犯している。役所と大企業の癒着を示す典型的な例だ。
そうした事実も明らかになり、チョ・ヒョナの傲慢ぶりが集中砲火を浴び、彼女は結局、航空保安法違反などで12月30日に逮捕された。
2015年2月にチョ・ヒョナは一審で懲役1年の実刑判決を受けて服役したが、二審で執行猶予がついて釈放されている。
以上が「ナッツ・リターン事件」の概要だが、大韓航空を傘下に持つ親会社・韓進グループの会長はチョ・ヒョナの父親である。
この会長は「娘の教育を間違えた」と謝罪したが、実力が未知数なのに子供というだけで大企業の要職に付ける韓国財閥の問題点が浮き彫りになる事件であった。(4ページに続く)

2016.12.03