三つ目に団結力の強いのが「湖南郷友会」だそうです。

「湖南」とは韓国の南西地域の総称ですが、全州、光州、木浦モッポなどの都市がある地域で昔の百済の国があったところです。特に戦後歴代の政権（嶺南地方出身者が多い）から差別された地域で、政権の要職から疎外されたばかりか就職でもハンディを背負ったケースが多々ありました。

それだけでなく、「嶺南」出身者と「湖南」出身者の結婚は今でも一部反対する人がいます。特に高齢者にはその傾向が強いようです。「湖南」出身者が差別されました。

私ごとですが、嶺南出身の私が、「湖南」の企業に移籍する際、周りの「嶺南」の人たちから、湖南の企業に行ったら差別されて不利益を被るから行くなと反対されました。けれども、それほど能力のない私が役員にまで成れたのですから、差別されたとは言えませんし、「嶺南」出身者から二人も社長になったのですから、差別は取り越し苦労でした。

文＝権鎔大（ゴンヨンデ）
出典＝『あなたは本当に「韓国」を知っている？』（著者/権鎔大発行/駿河台出版社）

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