「インタビュー②」俳優ソ・イングク、“「38師機動隊」、演技人生のターニングポイント”

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俳優兼歌手ソ・イングクは、2012年にKBS 2TVのドラマ「ラブレイン」でデビューして以降、わずか4年で信じて見る俳優はもちろん作品をリードする主演俳優に成長した。様々なジャンルの多様な職業を演じる彼にとってOCNドラマ「38師機動隊」は、特別な意味を持った作品だった。
「38師機動隊」は、税金を取り立てる公務員のペク・ソンイル(マ・ドンソク)と詐欺師ヤン・ジョンド(ソ・イングク)が協力して、不法な方法で富を蓄積して常習的に脱税をしている悪徳な滞納者から税金を取り立てるという詐欺を扱ったドラマだ。ソ・イングクは、魅力的な詐欺師ヤン・ジョンドに扮して深みのある演技を公開した。
「僕が僕の演技を見た時に胸がいっぱいになった作品は『38師機動隊』だと言えます。ファン・ドンファ監督に出会えたのが大きかったです。これまでは、僕が考えた演技ができなくて、自ら答えを決めておいて演技をしていました。ファン監督に出会ってそんな部分が消えました。ファン監督が、『君が今表現できるものが少なくて演技ができないと言われるかもしれないが、私だけを信じてついて来なさい』とおっしゃってくれました。その時から安心して心で感じるままに演技しました。演技人生のターニングポイントだと言いたいです。」
歌手として俳優として活動しながら、特別に演技力の問題なしに作品をこなしてきたが、彼にとっても俳優として演技するのは決して容易いことではない。初めて演技をするきっかけであり、演技に夢中になった作品である「ラブレイン」当時を思い起こしてみた。


「デビューしてから歌手として活動しながら大変なことが多かったです。ひとりで悩んで爆発寸前の状態で『ラブレイン』をするようになりました。初めての演技なので到底ソウルの言葉では演技ができないと思いました。それで、監督に釜山のなまりで準備したと申し上げて演技をしたら面白がってくださいました。それでなまりで演技をするようになりました。そうしてカメラの前で演技するんですが、何でもないセリフにひとりで感動したりして嬉しかったです。僕が何かしているという気がしたし、称賛も受けたりして、その時から演技を楽しむようになりました。」
いつのまにか10本を超すドラマと映画にまで出演したソ・イングクにとって、演技はすればするほど難しいものだ。彼が演技をしながら感動する瞬間はいつだろう。
「今は、演技がどんどん難しくなってストレスがたまる時もあります。初めて演技を始める時は、大根でなければいいという程度でした。今は、僕が表現しようとする部分を見る方々が正確に理解してくだされば本当に幸せです。表には見せないが、微妙な感情をこめるのが好きです。状況は悲しくても表情に表わさないで悲しさを感じさせて差し上げたいです。」(「インタビュー③」に続く

2016.12.01