韓流ブームの元祖といえるドラマで、日本では「宮廷女官チャングムの誓い」として人気を集めた「大長今」の続編制作が具体化する見通しだ。
韓国放送局のMBC関係者は20日、10月の放送開始を目標に制作準備を進めていることを明らかにした。「大長今」でヒロインを演じた女優イ・ヨンエは最近、続編への出演を前向きに検討しているもようだ。出演が決まれば、チ・ジニら主要キャストも固まるとみられる。
「大長今」の脚本家キム・ヨンヒョン氏が続編の脚本を共同執筆することが決まるなど、制作陣も集まり始めた。MBC関係者はあらすじについて、まだ確定していないとしながらも、「大長今」と同じく一人の女性が不屈の意志で試練を乗り越えていくことがベースになるだろうと話した。
「大長今」は朝鮮王朝時代初の女性医師で王の主治医となった実在の「大長今」をモデルにしたドラマで、2003年9月15日に放送が始まった。平均視聴率は42.3%(視聴率調査会社TNmS調べ、首都圏基準)、2004年3月23日の最終回は55.5%の自己最高を記録する大ヒット作となった。
放送終了後は世界約90カ国に輸出され、韓国料理や伝統文化が広く知られるきっかけをつくると同時に、韓流ブームを巻き起こした。輸出と広告だけで約380億ウォン(約36億円)の収益を計上した。