「コラム」韓国の会社事情・おもてなし、あなたは本当に「韓国」を知っている?

<Wコラム>韓国の会社事情・おもてなし、あなたは本当に「韓国」を知っている?

何年か前日本の某大手航空会社のトップが韓国のアシアナ航空会社に乗り、感心したそうです。その会社のキャビンアテンダント(以下CA)の親切ぶりや溌溂としたサービスの良さに、自分の韓国人観が変わったと言っていました。つっけんどんでいやいやながらサービスしていた昔のイメージしか記憶になかった彼にとって、額に汗して一生懸命サービスする彼女らを見て、日本のかつての姿を思い起こしたようです。

日本に帰ってきてすぐ相互(韓国と日本)フライトに何名かの乗務員を交換して乗せることにしました。

「おもてなし」の国日本が誇るサービスを韓国の航空会社が行っていることに少なからずショックを受けたようですが、それもそのはずで、一昔前は韓国のホテルや店でのサービスだけでなく、韓国人女性は愛嬌もなければ人前で笑うことも良しとしなかったのです。

接客業の最先端を行く航空会社にとって、この習慣はサービスの低下に繋がりますのでなおさらまずかったわけです。

当時独占だった韓国の航空会社は、せめて笑顔でサービスをさせるため、社内で「スマイルコンテスト」を行いました。各自笑った顔の写真を撮り掲示板に展示し、人気投票で十人を選抜し笑顔を競わせました。最優秀者には盾と、当時としては高額の十万ウォンが副賞として贈られました。最優秀者のAさんは賞金をバッグに入れ、盾をゴミ箱に捨ててしまいました。通りかかった上司はビックリして彼女を怒りました。当然謝ると思われたのでしたが、Aさんはむしろこんな盾を家に持って帰ったら、両親に叱られると平然と話していました。

「女の子が外で笑みを振りまくのは、尻軽女がすることで礼儀に反する」と教えられていたからです。このように、韓国は儒教の影響で特に女性の躾にうるさかったのです。昔はデートの食事でも、女性が彼氏にお酒を注ぐことをしませんでした。結婚の約束をしてはじめて注いだそうです。

文=権鎔大(ゴンヨンデ)
出典=『あなたは本当に「韓国」を知っている?』(著者/権鎔大発行/駿河台出版社)

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2016.10.28