「コラム」お酒における距離感の違い、あなたは本当に「韓国」を知っている?

<Wコラム>お酒における距離感の違い、あなたは本当に「韓国」を知っている?

韓国人と日本人の違いは距離感にもあると思います。韓国人は初対面でもお酒を酌み交わすことにより十年来の友になりますが、日本人は「初対面の人に失礼になってはいけない」と一気に距離を詰めることはしません。韓国では親しくなったらすぐ自分の家に連れて行き距離を詰めますが、日本人は段階を踏んで距離を詰めようとします。

昔の日本の映画を見ると、同僚と酒場で飲んだ後に家に連れて行くシーンがよく見受けられますが、私は日本勤務中一度もありませんでした。時代の流れなのでしょうか、聞くところによると韓国も昔ほどではないそうです。

韓国では久しぶりに会ったらハグをし親子でも手をつなぎますが、日本ではあまり見られません。これも距離感の違いでしょうか。スキンシップしすぎなのか、しなさすぎなのかはわかりませんが……。

余談ですが、韓国で乾杯をするとき「乾杯」というよりも「ウィハヨ」という言葉をよく使います。

これは「何々のために」という意味で何々に入る言葉は各自で好きなフレーズにします。「家族のために」、「健康のために」、「会社のために」、「目標達成のために」などなど、韓国人との酒の席で「ウィハヨ」と発声すればぐっと距離が詰まります。

文=権鎔大(ゴンヨンデ)
出典=『あなたは本当に「韓国」を知っている?』(著者/権鎔大発行/駿河台出版社)

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2016.10.21