15日に新たに開設されたイケメン俳優兼歌手、福山雅治のTwitterアカウントがわずか12時間で9万フォロワーを突破した。開設から24時間が過ぎた現在は、20万フォロワーに向かって快進撃中だ。有名芸能人のTwitterが話題になるのは韓国も同じ。「SUPER JUNIOR」シウォンは昨年、韓国人初となる300万フォロワーを達成し、現在は、390万を超えている。
「SUPER JUNIOR」シウォンのフォロワーの中には、ジャッキー・チェンなど世界的な有名人も含まれているという。世界的には「SNS疲れ」現象で若者離れが進んでいる中、日韓のTwitterは幅広い世代においてまだまだ健闘しているようにみえる。
あの「2ちゃんねる」からヒントを得たという説もあるTwitterだが、その匿名性や140文字というシンプルな使い方は日本でも多くの人々に支持されている。「国民1人あたりのツイート数」は日本が韓国を超えて、世界最多。
もちろん、韓国でもTwitterの人気は高く、特に人気芸能人たちにとってはファンとのコミュニケーション・ツールとして、所属事務所にとってはダイレクトマーケティングが図れる大切なツールとして重宝されている。
「SUPER JUNIOR」は、シウォンの他、8人のメンバーが韓国のTwitterフォロワーTOP20にランクされており、その人気を物語っている。女性アイドルとしては、ドラマ「九家の書」でイ・スンギと共演していた「miss A」スジが韓国人初の100万フォロワーを達成したほか、人気ガールズグループのメンバーたちも積極的に利用している状況。
また、「BIGBANG」G-DRAGONのように、Twitterとの他のSNSを上手く使い分けているケースもある。彼の場合は写真中心のSNSであるInstagram(インスタグラム)フォロワーも200万人を超え、韓国人としては唯一InstagramのTOP100にランクインしている。
一方、最近の中国での韓ドラ人気により、俳優の中には、中国版のTwitterであるWeibo(ウェイボー、微博)を開設している人が増えている。
特に、日中韓で高い人気を誇る俳優で、韓国版「花より男子」のイ・ミンホの場合は、3月8日の時点て2000万フォロワーを突破しており、俳優の中では圧倒的な影響力を見せつけている。昨年末の出演ドラマ「相続者たち」(原題)のヒットも追い風となり、昨年11月の1000万突破以来、わずか100日程度で倍増したことになる。さすが世界一の人口を誇る中国のパワーを感じさせられる数値だ。
他にも、韓流スターで「ラブレイン」のチャン・グンソク、「Two Weeks」のイ・ジュンギ、「王女の男」のパク・シフなどのWeiboアカウントが中華圏では高い人気を得ている様子。
女優の中でも、「相続者たち」でイ・ミンホの相手を演じた「美男<イケメン>ですね」のパク・シネのフォロワーが、先日550万を超えたと報じられた。
日韓の政治・歴史問題のしわ寄せを受け、韓国ドラマが日本の地上波各局から見放されていることもあり、韓国芸能界は現在、中国で活路を積極的に開拓していることがこれらのSNS事情からも伝わってくる。
最近の日韓の社会は、メディアの扇情化や「ネット民族主義」もあり、個人がそれに踊らされ、政治や外交問題を個人の思想にすり替えた人々の文句が増えている。両国の政治が変われば、これらの流れも一変する可能性もあるが、やはり、個人が楽しむエンタメは、政治とは関係のないもの。
変わらない日常の中、ただ自分が楽しくなる一瞬を、思い出や夢が見られる一瞬を、自分に合うエンタメを世界のどこからでも探しているだけなのだ。それが和製か、黒船で運ばれてきたものか、そんなの関係ないことではないだろうか。