全国民が注目していた盧ノ武ム鉉ヒョン大統領夫妻も二重ふたえにして話題になりました。大統領の瞼が下がり睫毛が目を刺激するので二重にしたとのことですが、大統領夫人も仲良く一緒にしたことに韓国社会の整形に対する寛大さが伺えます。また、女子プロゴルフツアーでメジャーを制覇して話題になった選手の国際電話のコマーシャルも関心を引きました。外国で活躍しているその選手と韓国にいるお母さんが電話で話している内容でしたが、娘は一重なのに母親の方が二重の手術をしていたので違和感がありました。
もちろん生物学的にはありうることかもしれませんが、いかにも整形した感じがしたのです。それも母親の方が……。
「年とって整形してなぜ悪い!?」
「年寄りがきれいになっちゃいけないと誰が決めた」
なぜ整形をする?
【1】韓国人は派手な整形をしますのでよく見分けがつきますが、日本人の場合はナチュラルな整形を好むので目立ちません。国民の気質の違いでしょうか。
【2】韓国は日本より見栄社会で男も他人より見劣りしたくないので、整形した顔やカツラをよく見かけます。
【3】よく韓国は儒教の影響が強いと言われるのに儒教の「親からもらった体を傷つけるな」ということと矛盾するのではとの反論があります。私はこう考えます。自分に何の不足もなければ「親から云々……」に重きを置きますが、整形により注目され、あるいは欠点を隠すことにより社会的に身分上昇ができるなら「親から云々」は脇に追いやるのではないでしょうか。
●もっと韓国を知るためのことば
イッポジヌンデボッテジュン ゴッイッソ?きれいになるために何かしてくれた?
おもに女性が喧嘩腰で使います。なにも支援してくれなかったくせにやれ化粧がどうだ、服装がどうだと難癖をつける男性によく使います。この表現からも男性の「野次」に果敢に向かう韓国の女性の強さが出ています。
文=権鎔大(ゴンヨンデ)
出典=『あなたは本当に「韓国」を知っている?』(著者/権鎔大発行/駿河台出版社)
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