「コラム」兵役はチャン・グンソクをどう変えるのか

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8月9日、チャン・グンソクが日本テレビ系の「火曜サプライズ」に出演すると、「ロコレ」へのアクセスが急激に増えた。ほとんどの人が「チャン・グンソク 兵役」と検索して当サイトにアクセスしてきたようだ。それほどに、今は彼のファンが兵役問題に関心を持っている。

 

兵役後の長い人生

恋人が船に乗って21カ月の航海に出るとすれば、不安と寂しさで尋常ではいられないものだ。あらゆる手だてを使って、航海の中身を知ろうとするだろう。兵役も同じであり、見送るファンの気持ちもよくわかる。

ただし、兵役と言っても昔のように「軍隊の中のことは何もわからない」という時代ではない。韓国国防省は可能なかぎりの情報開示を進めており、断片的とはいえインターネット経由の情報を通して兵役中の様子も少しはわかるようになった。

大事なのは「信じること」。

兵役を通して彼が成長すると思えば、帰ってくるまでの21カ月を辛抱強く待つことができるだろう。

すべては兵役後の長い人生のためなのだ。

そのように、チャン・グンソクの兵役問題を考えるとき、頼もしき指標となる先輩の言葉がある。

たとえば、ヒョンビンとソン・ジュンギである。

 

今まで知らない別の自分

ヒョンビンは、訓練が一番厳しいことで有名な海兵隊に入って兵役を全うしたが、その経験談は後に続く人たちに勇気を与えてくれる。

ヒョンビンは兵役中にもたらされた恩恵についてこう語る。

「軍隊では考える時間がたくさんありました。その中で、自分自身が知らない別の自分を見つけ出したいのです」

この言葉の意味は大きい。

ヒョンビンは除隊後に復帰作として『王の涙-イ・サンの決断-』を選び、その映画の中で意志が強い国王の役を堂々と演じた。その姿を思い出すたびに、彼は兵役を通して別の自分を見つけ出したのではないか、と思われる。

それは、彼の俳優としてのキャリアが重層的になったことを意味している。兵役に行かなければ、そのキャリアを得るのは難しかったかもしれない。

もう1人、ソン・ジュンギの言葉を紹介したい。

彼は軍事境界線の近くで兵役を遂行したが、除隊したときに述べている。

「最前線で生活して、1年9か月、とても貴重な経験をしました。また、ファンの方々が送ってくださった手紙や小包の一つひとつが、本当に大きな力になりました。心から感謝しています」

 

長く愛される秘訣

ソン・ジュンギは除隊後の復帰作『太陽の末裔』でエリート軍人を演じて、同ドラマを大ヒットに導いている。

もちろん、役づくりのうえでも兵役の経験が大いに役立っただろう。

特に、軍人役に関しては、彼自身も最前線で軍務に励んでいるので、キャラクター作りにも説得力があった。

つまり、人生に無駄なことは一つもないということなのだ。無駄どころか、貴重な経験の連続にもなりうる。

本来なら、若者たちを一様に軍隊に放り込むような徴兵制はないほうがいい。しかし、北朝鮮と激しく対峙している韓国の現況では、徴兵制をなくせないのである。そうであるならば、その制度の中で自分を生かす道を考えるほうが「前向き」であり「有益」だ。チャン・グンソクほど才能があって頭脳明晰な男性ならば、そのあたりは十分にわかっているだろう。

間違いなく、チャン・グンソクは兵役を通して「別人のようなもう1人の自分」を見つけだす。

その新しい自分が、ファンが望むキャラクターなのかどうかはわからないが……。

しかし、臆することはない。

相手が望むような姿というのは、飽きられるのも早いものだ。

それより、相手が予測不能になるほど変わり続ける。それが長く愛される秘訣だ。

兵役に行って、チャン・グンソクがどう変わるのか。

待っている間にも、興味は尽きない。

 

文=康 熙奉(カン ヒボン)
コラム提供:ロコレ
http://syukakusha.com/
「韓流スターと兵役」をテーマにした康熙奉の講演会はこちらです。

2016.08.11

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