「取材レポ」B.A.P “ステージの上で生きている実感が湧いてくる” ワールドツアー「B.A.P LIVE ON EARTH 2016 WORLD TOUR AWAKE!!」東京公演 開催!

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世界16ヶ国全30公演に及ぶワールドツアー「B.A.P LIVE ON EARTH 2016 WORLD TOUR AWAKE!!」を開催していた韓国の6人組アーティスト B.A.P(ビーエイピー)が、7月13日(水)東京・有楽町、 東京国際フォーラムホールAでの公演で遂にツアーファイナルを迎えた。
B.A.P は2012年1月に韓国でシングル「WARRIOR」でデビュー。翌2013年には日本でも同タイトルの日本語バージョンシングルでデビューを果たした。その後活動休止期間を経ながらも、今年2016年3月には日本での1stアルバム「Best. Absolute. Perfect」をリリースし、今回のワールドツアーのファイナルステージとして東京を選んだ。
会場に入ると、ステージ上のスクリーンには「Where are you now?」というメッセージが映し出されている。照明が落ちてライブの始まりを告げると、客席からはB.A.Pのライブではマストアイテムのホイッスルの音が鳴り響く。
ステージにはDJブースとドラムセット。K-POPアイドルのライブでは珍しい構成に目を引かれる。6からスタートしたカウントダウンを合図に「WARRIOR」日本語バージョンからライブスタート。

BAP_20160713_ヒムチャン BAP_20160713_ジョンアプ

メンバーはスタッズが光るブラックのジャケットでサウンドに合ったハードなイメージで登場した。続けて「WHAT THE HELL」「NO MARCY(JPN.ver)」とたたみかけ、そのカリスマあふれるステージングで序盤から会場は熱狂に包まれた。生のドラム演奏が作り出すビートの圧に乗って、リーダーのバン・ヨングクの低音ラップもその熱量を増していく。
そしてこの日最初のソロステージを披露したのは、ジョンアプ。澄んだ歌声と、その鍛え抜かれた身体から繰り出されるダンスは、うってかわって幻想的なムードで会場を包み込む。かぶっていた帽子をステージ袖に投げる姿もあまりにスマートで、思わず息をのんでしまうほどだ。
暗闇に靴音が響く演出からスタートしたのは「SPY」。元気いっぱいの末っ子ZELOは連続バック転で登場!ジョンアプも負けじと前宙でその高い身体能力を見せつけた。
「BE HAPPY」ではデヒョンのファンキーボーカルが炸裂し、サビの「ラーラーラーラ♪」は会場全体を巻き込んだ大合唱になった。

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ハッピームードが高まったところで、メンバーから最初のあいさつ。

ヒムチャンから始まり、次のデヒョンがファンに投げキッスをおくると、その流れでそこからはメンバーのリップ音サービスタイムに。寡黙なバン・ヨングクもメンバーからの「6回!」というリクエストを受けて、指先でリップ音を披露。メンバーたちは、恥ずかしそうに顔を隠すリーダーをよそに「やったー!今日も皆さんとミッション成功しました!」と客席のファンと一緒に大喜びした。
ヒムチャンが「今日がワールドツアーの最後です!」と告げると、デヒョンが「長くて短いツアーでした。なんか、寂しいです」と振り返る。「寂しいけど、思い出がたくさんできましたよね。今日もこんなにたくさんのBABY(B.A.Pのファン)が来てくれて幸せです」とヨンジェが続けた。
「うれしいお知らせがあります。次の曲は今日リリース『FEEL SO GOOD』です!」というジョンアプの曲紹介から、ライブのまさに当日である7月13日に発売となったニューシングルのタイトル曲「FEEL SO GOOD(JPN.ver)」がスタート。続く「CARNIVAL」でも夏らしい明るい雰囲気の中、少年のような爽やかな笑顔でファンを魅了。ホイッスルが鳴り響き、文字通り真夏のフェスティバルのような歓声が沸き起こった。
大歓声の中、ソロステージに立ったのはデヒョン。興奮冷めやらぬ会場に「シーッ」と指を立てると「リラックスして聴いてください」と「Shady Lady」を爽やかに歌い上げた。

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ここでまた衣装をチェンジしたメンバー6人が揃うと、「HURRICAN(JPN.ver)」で瞬く間に会場はクラブのダンスフロアーに変わる。
ドープなリフが切り替わっていく「BAD MAN」から、スケール感のあるトラックが印象的なラブソング「DANCING IN THE RAIN」への流れは、DJをバックにしたならではの絶妙なつなぎで、雰囲気の違う曲でもテンションが途切れることなく、生のドラム音が冴えるロックナンバーの「BANG×2」までつながっていく。
そしてこの日最後のソロステージを飾ったのはZELO。ラフに着こなした白シャツの袖をクルクルとまくって披露されたのはダンスメドレー。ジョンアプが体幹を感じるシャープなダンスだとしたら、ZELOの手足はとても柔らかく重力から解放されたような動きを見せる。いつもキュートな末っ子のアーティストな一面に会場の空気も静かに研ぎ澄まされるようだった。

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ライブはいよいよ終盤へと差し掛かり、“ザ・ B.A.P スタイル”な世界観へと突入する。
「NO MORE WAR」というメッセージ映像から「ONE SHOT(JPN.ver)」へなだれ込み、間髪入れず
にB.A.P初の日本オリジナル曲「KINGDOM」へと続く。ジョンアプのダンスソロにZELOが加わるというイントロから「1004」が始まり、たたみかけるようにクライマックスへ向かう。
最高の盛り上がりを見せるファンたちを前に、ヒムチャンが大サビ前の自分のパートで客席へマイクを向けるとファンもそれに大合唱で応えた。
本編最後の曲「WITH YOU」では、デヒョンから「一緒に歌ってください」と会場へ呼びかけ、ファンと歌声を重ねた。メロディーに沿うその言葉たちは、耐え忍ぶ長い時間を乗り越えてきたB.A.Pのメンバーたちと、彼らの音楽を信じて待つファンとの絆の証しになった。
ヨンジェが「最後なので、話したいことがたくさんあります」と切り出し、メンバーそれぞれの言葉でファンへのメッセージが伝えられた。
ZELOは「仕事としてずっと続けていると楽しさを忘れてしまいがちですが、いつも皆さんの大切さを忘れず、これからも全力を尽くしていきます」と静かな口調で思いを語り、続くジョンアプは「このツアーの最後を東京で迎えることができて本当に光栄です。またライブで皆さんにかっこいい姿をお見せできるよう頑張ります。愛してる!」と話し、更にこの日会場にライブを見に来ていた練習生時代からの仲であるMYNAMEのメンバーを紹介した。
ヨンジェは「今年はファンミーティングとコンサートと、アルバムとシングルもリリースして、皆さんによく会えてうれしいです。これからもよろしくお願いします」とすべて流ちょうな日本語で思いを伝えた。
「私が1番愛しているものは食べ物なんですけど、今は皆さんです!!今日の気持ちは最高です!」とデヒョンが昂る気持ちを日本語で表現し、ヒムチャンは「B.A.Pはいつまでも続きますので、皆さんともずっと一緒です。大好き!」とファンを喜ばせた。

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最後にリーダーのバン・ヨングクが「皆さんがいるおかげで、ステージの上で生きているという実感が湧いてきます。感謝しています」と告げ、メンバー6人そろって客席のファンへハートが贈られた。
アンコールでは、「俺たちは最後まで走る」というメッセージのもと、「YOUNG & WILD, FREE」「EXCUSE ME(JPN.ver)」が披露され、「まだ終われない!」と更にもう一度「BANG×2」を最高のテンションでファンと共に歌い、ワールドツアーファイナル公演の幕を下ろした。

取材:Korepo(KOREAREPORT INC)

■B.A.P JAPAN OFFICIAL WEB SITE http://bap-official.jp/

2016.07.17