8月1日、横浜の大さん橋ホールで「POP/UP Summer Festival」が開催され、フィソン、JKキム・ドンウク、MtoMの3組のアーティストが一つの舞台で夢の初コラボを果たした。
この日は横浜みなとみらいの花火大会の日でもあり、会場には浴衣姿の女性も多く見られ、早くからワクワクとした夏祭りの雰囲気に包まれていた。
最初に登場したのは平均年齢24歳のイケメン3人組“MtoM”。
1曲目は「訳もなく僕が」を歌い客席からは大歓声が沸き起こり、さらにペンライトの光で埋め尽くされた。
アイドルを思わせる甘いビジュアルからは想像できないほどの力強い伸びのある美しいハーモニーが会場に響き渡り、一瞬で観客を魅了した。
韓国ではクォン・サンウ主演の映画「宿命」、ソン・スンホン主演ドラマ「エデンの東」やその他多くの作品のOSTにも参加することが多く、その歌声には定評のある彼ら。
三人それぞれが、個性のある声と抜群の実力を持ち、素晴らしいハーモニーを生みだしている。
続いてもバラードをしっとりと歌い上げた後、次の曲の簡単なふりつけを伝え、みんなで一緒に踊り最高の盛り上がりを見せた。また、「僕らの曲は悲しいバラードが多いので、明るい曲を選びました」とダンスも少しある曲を披露した後「ちょっと踊りを間違えて・・」と慌ててコメントし、歌声の印象とはまた違う若者らしいかわいい一面ものぞかせた。
最後の曲では、客席が総立ちで益々ヒートアップする中、3人がそろって舞台から降り、歌いながら会場の後ろまで移動し、観客と触れ合うという大サービス!
観客すべてとMtoMが一体となり魅了満点の、彼らのライブは終了した。
次に登場したのはJKキム・ドンウク。彼は「魂を震わせる歌声」と称される低音の魅力的なヴォーカルで知られている。管弦楽の演奏が静かに流れ、心に響くような独特なハスキーボイスでささやくように歌い出すと、一気にJKキム・ドンウクワールドに引き込まれた。
まさに心の奥まで切なく響き渡る歌声で、大人のバラードを聴かせると、会場は拍手喝采の渦に。途中、司会者から裸足で歌っていることを指摘されると、「心が軽くなり、心の底から歌えるようで」と答え、歌声だけでなくそのスタイルにも独特のものがあることをうかがわせた。
また、安全地帯の「恋の予感」を日本語で披露。JAZZYなアレンジが彼の歌声にとても合って見事に彼の世界を作り出していた。
トークでは意外なお茶目な姿も見せて笑わせた。
最後の曲はオム・テウンとチュ・ジフン出演の韓国ドラマ「魔王」のOSTの曲「愛さない」。日本でも多くの人に愛された曲で、観客は始終その素晴らしい歌声に聴き惚れていた。
そして最後に登場したのはアジア最高のR&Bシンガーと言われるフィソン。韓国を代表するミュージシャンのシン・スンフンとソテジが絶賛したということでも知られている。
真夏の太陽にも負けない、真っ赤なスーツで颯爽と登場すると会場はダンステリアと化し、ダンスのビートに包まれた。客席も一気にヒートアップし、フィソンのパンチのある歌声に圧倒された!
トレーニングをして少しやせたというフィソン。今回の来日は両親と初めて一緒に来たということで、客席にお勧めの場所を聞いて教えてもらうというやり取りも、日本に多くのファンを持つフィソンはファンとコミュニケーションも楽しんでいた。
バラード曲では最初のダンサブルなナンバーとはまた違う魅力ある歌声でしっとりと聴かせた。日本語で歌う曲として「以前、日本で歌った時に皆さんに喜んでいただけた曲」とサザンオールスターズの「いとしのエリー」を紹介し、「桑田さんのように上手に歌えるかわかりませんが、一生懸命に歌います」とフィソン流で最高の歌声を聴かせてくれた。
最後は会場も一緒に歌い、拍手喝采を浴びて客席からも「最高!!」という声が次々と上がった。フィソンはパワフルなダンスと歌で会場を魅了し、ミディアムテンポのナンバーでは惹きつけるような力強さで歌い上げた。ラストは客席もステージ前に駆け寄って大熱狂のノリノリステージとなった。ファンが「カッコイイ!」「セクシー!」と声をかけると「新しい褒め言葉がほしいです」とジョーク交じりに話すフィソン。
会場から「最高!」「サイコー!!」と新たな声援があがり、フィソンも「サイコー!」と叫び、観客に最高の笑顔と感謝の気持ちを伝えた。
3組のアーティストとも、それぞれの持ち時間が少ないことを本当に惜しみながらも、ファンとの時間を楽しみ、自分たちの魅力を存分に爆発させた魅力たっぷりのステージを見せてくれた。
最後には、全員で一緒に歌うのは初めてと、素敵なハーモニーを聴かせる貴重なステージを披露した。歌い終わると5人全員で手をつないで挨拶し、観客も惜しみない拍手をおくった。
またイベント終了後には、観客全員と握手会も。アーティストもファンもそれぞれお互いに言葉を交わし、再会を約束していた。
真夏の暑さにも負けない最高のステージは幕を閉じた。 夏の宵になんとも贅沢なプレゼントとなったことだろう。