女優パク・シネが、反抗心一杯の不良少女に変身した。ため口をなんとも思わず性格もひねくれているが、見れば見るほど妙な魅力を持っている。
SBSドラマ「ドクターズ」のユ・ヘジョン(パク・シネ)は、不幸な家庭環境と生まれつきの喧嘩の実力で事件や事故が絶えなかったが、父親に捨てられて祖母に育てられながら、高等学校の先生ホン・ジホン(キム・レウォン)と出会う様子が描かれた。
ユ・ヘジョンは、母親をなくしてひねくれ始めた。娘である自分より後妻を選んだ父親に殴られて育てられながらも、言いたいことはきちんと言うしっかりした面も持っている。しかし、相変らず父親の愛に飢えて捨てられることを恐れる普通の少女だった。父親が自分を祖母の家に置き去りにした時に嗚咽する様子は視聴者の胸まで痛くした。
視聴者がもらい泣きするほどの涙の演技で驚かせたかと思えば、たちどころに華麗なアクションで視線を捕らえた。ユ・ヘジョンは、ドラマの開始から救急外来に飛び込んできた暴力団を素手でなぎ倒したり、ナイトクラブでけんかをするシーンなど活溌なアクションを公開した。か細い体形から噴き出すような迫力が感じられた。
ユ・ヘジョンは口さえ開けば嘘や否定的で雑な言葉を当たり前のように口にするが、密かに純粋な面も持っている。ホン・ジホンが積極的に付き合おうと告白すると女子高生だと自白するシーンや、つらい食堂の仕事の代わりに学校に行くことを選択するなどそれでも純粋な面を持っているのを感じることができた。
パク・シネは、1990年生まれでSBSドラマ「天国の階段」でチェ・ジウの子役でデビューして以来、ドラマと映画で多彩なキャラクターを演じて来た。子役俳優の時から演技力に問題もなく、ひとつひとつ自分の役割をこなす俳優として成長した。「ドクターズ」で言葉遣いも性格も荒っぽい反抗児のキャラクターを立派にこなしながら、もう一段階成長した姿を見せてくれるかに関心が集中されている。