最近、韓国の歌手兼俳優パク・ユチョン(30)が性暴行容疑で告訴されている件に関して、韓国では確認が取れていない出所不明の文章や映像がSNSを中心に広がっている。
以前にも芸能人に関するデマが広がり、性関係の映像が流出することはあったが、特に今日はSNSを通じて文章や映像をやりとりしながらそれを共有することが手軽になり、さらに急速に無分別に拡散されている様子が見られる。
単純に興味本位でこれを共有した場合、処罰の対象になる可能性もあり、格別な注意が必要だと、専門家は指摘している。
今月10日、ユチョンが風俗営業店(性風俗店とは異なる)のトイレで女性従業員のAさんに性的暴行を加えた容疑で告訴されたという内容が報じられると、SNSなどでは被害女性だという女性の写真が急速に広がった。
写真の女性は、自分が被害者ではないのにそのように広がってしまったとして、これを流布した人を見つけて欲しいと、16日にソウル・東大門警察署に陳情書を提出している。
被害女性の写真はもちろん、事件に関して確認の取れていない疑惑や状況などを整理した文章が“私設情報誌”式に作られて流布されたかと思うと、ユチョンが登場する映像だといって出所不明の動画まで急速に広がっている。
動画には身元の確認が取れない一般人の顔が見られ、無分別な“身元暴き”が続いている。
ユチョンの所属事務所C-Jesエンタテインメントは15日、公式ホームページに「パク・ユチョンに関する“私設情報”や映像などは全て本人とは無関係な虚偽の内容であることをはっきりと申し上げる」とし、「虚偽の内容を流布し、悪意のある掲示物や書き込みを掲載する行為に対して厳重に警告する」と明らかにしている。
このように勝手な情報や映像を無分別に流布する行為は、「他の人が知らない情報を私は知っている」という優越感と、自分が知っている情報を他の人に共有してもらうことで得られる快感などが作用するためだと分析されている。
ソウル大学心理学科のクァク・クムジュ教授は「今は自ら情報を探さなくても、かなり多くの情報に接することができるシステムになった」とし、「人間は知らせようとする本能があるので、信じられないと思う情報でも相手に伝えながら、自分の方が多く知っているという優越感などを通じて快感を得ている」と説明した。
続けて「優越感を得ることは良いことではあるが、これに悪用されながら確実でない情報がむやみに広がっている」とし、「誤った情報でも多く接すれば、人は真実だと錯覚し、噂がさらに広がるものだ」と述べた。
WOW!korea提供