ドラマ「ホテルキング」などではカリスマあふれる演技、「風船ガム」では幼なじみを兄のように見守る癒し系の漢方医を演じ、韓国国内でも多くの女性の心を奪ったイ・ドンウクが、5月22日(日)東京・品川インターシティホールにて「イ・ドンウクFANMEETING in TOKYO」を開催した。
イ・ドンウクは、2007年から東京、大阪、名古屋でイベントを開催し、ファンクラブ1周年記念では沖縄・宮古島ツアーのホスト役を務めるなど、日本のファンとの交流を積極的に行ってきた。ドラマ、映画では、シリアスからコミカルな役まで真に迫る演技でカリスマあふれる俳優であり、バラエティ番組では温かく細やかな人柄で周りに癒しを与える存在感を示している。またモデルや司会もこなすマルチぶり。
オープニング映像で期待が高まった中、MCと会場が一緒に「ドンウクシ~」と呼び込み、白いTシャツにスーツ姿で颯爽とイ・ドンウクが登場。
「お会いできてうれしいです。お久しぶりです」との第一声に黄色い声と拍手が起こった。
イベントの始めは、フォトタイム。
ステージを右、中央、左へと移動し、視線を客席前方、後方にも向け、Vサイン、手を振るなど、大いにファンサービスをして、ファンを満足させた。
トークコーナーでは、前回より痩せてすっきりしているのは、「マイ・ボディガード」という健康のためのダイエットをサポートする番組でMCをしているため、僕が太っていてはいけないと運動しているとのこと。
話の途中では、一人立っている通訳さんに自分の椅子を勧め、遠慮する通訳さんを座らせ、「後ろのお客さんには立っていたほうが見えるでしょうから。僕は健康ですから(笑)」と、ファンにも、通訳にも配慮ある面を見せた。
また「スーパーマンが帰ってきた」という番組でサッカー選手のイ・ドングクさんの子供たちの育児を体験。「子育ての大変さを知って、両親に感謝の気持ちが芽生えましたね。僕と妹二人も育てるのは大変だったろうな」と、苦労から気づいた気持ちを表現。番組では3人の子供の世話をしたのだが、同時にそれぞれ違う要求してくるので大変だったと話し「お尻を拭いてあげるのも初めてで、手にもつきました(笑)」と手のひらを見せ、笑いを誘った。
最新ドラマの「風船ガム」については、「チョン・リョウォンさんと僕が、幼なじみで、成長していく中で愛情を感じ、二人とも心に傷を持っているが、お互いに癒やしていく物語です」と簡単にストーリーを説明し「演技するというより、カメラ前でチョン・リョウォンさんと遊ぶという雰囲気でした。これまでの役の中で、一番現実にいそうな役で、とても楽しかったです」とドラマ撮影中のエピソードを明かした。
話題が、芸能界での親しい人のことに及ぶと、「マイルーム」や「マイ・ボディガード」での共演者であるギャグマンのチョウ・セホがお祝いメッセージのため、会場の客席通路に登場。「おめでとうございます~。いつも応援しています」と言いながら、ステージに向かい「一番好きな兄貴です」とイ・ドンウクとの関係を紹介。
流暢な日本語を話すチョウ・セホは、イ・ドンウクの日本語の先生だそうで「教えてくれる言葉は、任侠映画に出てくるようなもので」とジョークを飛ばし、チョウ・セホを慌てさせた。
仲の良いチョ・セホに「なぜいつも僕についてくるの?」とイ・ドンウクが聞くと「あなたが好きだから!」と堂々と答えるチョウ・セホの言葉に恥ずかしそうな笑顔を向けた。さらに「男の中の男。はじめて見た時は、悪い男に見えたけど、心は優しくて、大好きなんです」とイ・ドンウクの魅力をアピール。
一週間のうち5日一緒にいるので、ファンの方が知らない僕の魅力を話してくれるかな?と思い、招待したというチョウ・セホは、イ・ドンウク本人からの要請に応え「男だけでお酒飲んだ時酔うと踊り出すという秘密を暴露。その言葉を受けて酔ったときの踊りを二人で再現してファンを楽しませた。
二人の楽しい会話で盛り上がったあとは、ドラマ「風船ガム」で演じた漢方医にちなみ、「ドンウク先生の人生相談」コーナーへ。
ドクターの白衣を身につけ、「今の僕、栄養師みたいですよね?」と言いながら、抽選箱から、二人のファンを選んだ。悩みのないファンには、「今のまま僕を好きでいていただいたら、これからも平和な日々を過ごせると思います」とコメント。
ドラマ「マイガール」からのファンだという人生の大先輩には、逆にアドバイスをお願いしたイ・ドンウク。「40代になっても50代になっても素敵な役者になると思います」の答えにうれしそう。二人には、2ショットチェキを撮影しプレゼントした。
機転の利いたドンウクに、感心する中、次の質問コーナーへ。
イ・ドンウクが客席に降りて、騒然となる場内で、挙手してアピールするファンを選び、質問をファンの横で聞くことに。質問ではなく、「握手していただけませんか?」というファンには「いいえ、しません」と真面目な顔で答え、笑いを誘った。
「韓国ドラマではミニスカートの女性も多いですが、どんな服装の女性が好きですか?」の質問には、少し考えてから「ミニスカート!」と満面の笑みで答え、「良い質問でしたね」と、またまた会場を笑いに包んだ。結局「自分に似合うものを着こなすのが一番」ときちんと答え、誠実なところもみせた。
「最近お母さんに怒られたことは?」の質問には「怒られたわけではないのですが、二週間後に妹に赤ちゃんが産まれるので、『おまえは、いつ結婚するの?』と母に聞かれました。『僕に任せて』と話しましたよ」と家庭内の様子を赤裸々に告白。
近くで質問に答えるイ・ドンウクに、ときめいたファンたちを残し、一旦退場。
ドラマ「風船ガム」の映像のあとは、ラフな服装で戻ったイ・ドンウクと「演技再現」コーナーへ。
「僕はいつも演技をしていますが、突然呼ばれたらプレッシャーですよね?」と緊張する当選者に気遣いをみせたあと、再現スタート。
「風船ガム」のワンシーンで、「歌を歌ってほしい」とお願いするヘンア役のファンが、セリフを言いよどむと「もう一回!」と演技を止め、「ここはキャッチボールのようにテンポよくしないといけない」と演技指導するイ・ドンウク。
再度チャレンジし成功させた。終わると「『きゃ~』の言い方がよかったですね」と誉め、さりげなくフォロー。
次のシーンも「風船ガム」からで、ブランコに座る二人が、見つめ合う場面。
セリフの途中でイ・ドンウクがブランコに見立てた椅子を引き寄せた瞬間、会場のファンは自分のことのように「きゃ~」と声を上げドキドキ。「セリフを言っている時にずっと僕を見つめる演技が素敵でした。だから僕もやりやすかったです」と褒め称えた。
再現コーナーでドキドキしたあとは、ゲームコーナーへ。イ・ドンウクと会場全員でジャンケンし、勝った3人が、ステージ上で、つるつると掴みにくい丸い風船ガムを箸で隣の皿に運ぶゲーム。菜箸や、割り箸のファンに対し、ハンデのある金属の箸でうまく掴めず悪戦苦闘のイ・ドンウク。隣のファンの手をつかんで妨害し、茶目っけたっぷりの表情を浮かべて見せた。終了後「これでやってみて」と、金属の箸を渡し、それでも軽々掴んでしまうファンに「僕が下手だった」と負けを認め、がっくりしている可愛らしい一面も見せた。
結局ファン3人がイ・ドンウクに勝って、セルカで2ショット、私物に直筆サイン、携帯にボイスメモというプレゼントをもらうことに。イ・ドンウクは、携帯などをファンと共に座席まで取りに行くため、客席を歩いていき、今日二回目の至近距離でのイ・ドンウクにゲーム参加できなかったファンにもうれしい時間となった。
最後は「いつもファンミーティングは楽しいのですが、客席に降りて近くでファンのみなさんの顔を見られて、良かったです。特に悩みや質問を聞いたり、先輩からアドバイスいただいたり、皆さまと近づける機会になったと思います」と今日の感想を述べた。
「あなたに向かう僕の時間」(ドラマ「風船ガム」OSTから)を語りかけるように優しく歌い、ファンをうっとりさせて、ステージを締めくくった。
歌い終わると自らアンコールを叫ぶが「準備した曲はありません(笑)」と冗談を言い「とても楽しかったです。また会える日までお元気で」とあいさつをしてステージを後にした。
握手会の後は、ファンクラブ会員限定とのトーク、写真撮影、さらにチョウ・セホと二人でファンクラブ会員たちと握手をし、見送った。
俳優としての魅力にプラスして、気さくで自然体の姿、そして細やかな心遣いまでできる人柄に、ファンはメロメロの3時間であった。多岐にわたる活躍に、今後はどんな姿を見せてくれるのか、気になるところだ。
取材:Korepo(KOREAREPORT INC)
写真提供A・R・A
■イ・ドンウクジャパンオフィシャルファンクラブ http://www.dongwook.jp/