2PM・テギョンの兵役の行方が気になっていたが、彼が雑誌のインタビューでこの問題を語り、どうやら今年は芸能活動に専念して来年に兵役入りする予定のようだ。テギョンは1988年生まれなので、兵役の延期も十分に可能。来年まで延ばして一番いい時期に行くのが良いのかも。
TOEICで満点!
かつて韓流雑誌の編集長をしている当時、日本でデビュー前の2PMのインタビュー記事を掲載したことがあった(2009年6月)。そのときに2PMは「自分たちだけのカラーが際立っている、そんなグループになりたい」と熱意を語っていた。
その2PMの中で、特にテギョンに強烈な印象を持った。
彼は2011年にドラマ『ドリームハイ』に出演した。このドラマは、未熟な若者たちの成長が実感できる「右肩上がり」の作品で面白かった。
主演した4人(キム・スヒョン、ペ・スジ、テギョン、ウヨン)もドラマと同様にその後に大きく成長したのは周知の通り。4人にとって収穫が多い作品だった。
『ドリームハイ』の第1話でテギョンが披露したアクションシーンが秀逸。借金取りに追われるペ・スジを助けるために急に現れて、すばらしい身のこなしを見せた。まさに「強い男」の究極の姿だった。
現実のテギョンはTOEIC(英語力を判定する世界共通のテスト)で990点満点を取った。こちらも、「頭がいい男」の究極だ。
テギョンは、2011年8月4日に『ドリームハイ』の主役陣の1人として東京で記者会見を開いた。そのときには家族愛を強調していた。
「家族の愛が本当に重要です。僕は、家族の応援のおかげでここまで来ることができました」
そう言っていた。
現役兵にこだわる
実は、テギョンが『ドリームハイ』で扮したチン・グクという役は、父親と不仲だった。その点についてテギョンはこう語った。
「僕自身は父と関係が良くて幸せなので、そこがチン・グクと違うと思いました。彼も父の愛に気づけば、きっと成長できたと思います」。
つまり、家族の愛がテギョンの成長を支えていたのである。
彼はアメリカの永住権を持てる立場なので、希望すれば兵役を免除される。外国の永住権を保持していると兵役の対象にならないからだ。
それでも、テギョンは自ら韓国男子の義務を果たしたいと語っている。
ただし、彼には腰の持病があって、最初の徴兵検査で「現役兵ではなく社会服務要員(公益勤務要員)」と判定された。軍務の代替制度として役所などで働くのが社会服務要員であり、普通は喜ぶ人が多い。
テギョンの場合は違った。
彼は現役兵にこだわり、腰の手術を2回も行ない、再度徴兵検査を受けて現役兵の判定を受けている。
誰もが社会服務要員での軍務代替を希望するのに、テギョンはそうしなかった。
彼の生年月日は1988年12月27日である。
兵役専用の年齢計算では今年の1月1日から12月31日までが28歳となる。来年は1月1日から29歳という扱いになる。
なぜ、そうなるのか。根拠を説明しよう。
語学兵も選択肢の1つ
韓国の兵役法第二条にはこう書いてある。
「兵役義務の履行時期を年齢で表示する場合、○歳からというのはその年齢になる年の1月1日からを、○歳までというのはその年齢になる年の12月31日までを言う」
つまり、誕生日がいつであろうが関係なく、兵役年齢は、1988年生まれが今年1年間は28歳の扱いで、来年は29歳になるのだ。
現役兵にこだわるテギョン。語学兵に志願したらどうだろうか。
今年の志願者は、1988年以降の生まれでなくてはならないが、テギョンは資格に該当している。さらなる資格は、TOEICが900点以上(2年以内)である。
かつて990点満点を取った彼なら今受けても900点以上は堅い。来年は年齢制限で志願できないので、今年中に受けておくことを勧めたい。
選抜試験の一次は書類審査で、合格者は二次審査にまわって英語の翻訳・通訳のテストを受ける。テギョンなら大丈夫だ。
そもそも陸軍の語学兵は、英語、中国語、日本語、ロシア語、フランス語、ドイツ語、スペイン語などがあり、前に並べた語学ほど重要。軍事論文や新聞報道を翻訳する仕事が多い。
選ばれるのは語学のエリートばかり。テギョンが英語の語学兵になったら、芸能界にとっても名誉なことになるだろう。
(文=康 熙奉〔カン ヒボン〕)
コラム提供:ロコレ
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