俳優ユン・シユンが26日、東京・日比谷公会堂で除隊後初となる来日ファンミーティング「2016 YOONSIYOON 4th FANMEETING in TOKYO」を開催した。
ユン・シユンは2009年「明日に向かってハイキック」で俳優デビュー、その後ドラマ「製パン王キム・タック」、「私も、花!」、「隣の美男<イケメン>」、「総理と私」などで人気を博した。そして2014年4月28日に入隊、約2年間の軍生活を終えて2016年1月27日に除隊した。軍服務の中でも最も過酷と言われる海兵隊での服務を終えてから、今回が初めての来日となった。この日は2年間を待ちわびていたファンたちが会場をぎっしりと埋め尽くし、ユン・シユンの登場を待っていた。
ステージに登場する前、ユン・シユンの「皆さん、会いたかった?」という声が聞こえるとファンたちは大歓声で応え、「私も会いたかったよ!ユン・シユンのファンミーティング、今からスタート!」という声とともにユン・シユンが登場。その気持ちを表現するように、生バンドに合わせ、ダンサーたちとキュートな振り付けと共に「AKB48」の「会いたかった」を披露。待ちに待ったユン・シユンの登場と軽快なリズムにファンミーティングは始まりから盛り上がった。
一曲目を歌い終わると「お久しぶりですね?皆さん本当に会いたかったです、ユン・シユンです」とあいさつした。「緊張してオープニングから力を入れすぎました」と笑いながらも「いつもこの瞬間を夢見ていました」と話し、ファンの「シユン、おかえり〜!」という声には感慨深く、今にも泣いてしまいそうな表情を見せた。
この日はさまざまな映像や歌、企画でファンたちを楽しませた。「トイレの神様」を歌った時には最初は意外な選曲に会場がどよめいたが、すぐにユン・シユンのあたたかい歌の世界に浸った。歌い終わった後にはステージ上の画面で選曲の理由が語られた。画面にはユン・シユンが祖母と撮った仲睦まじいツーショット写真が写され、「正直に生きなさい」という祖母の言葉が今も座右の銘になっており、心の奥に刻まれているという旨が示され、ファンもこの歌の選曲に納得し、大きな拍手が送られた。
数え年で31歳になったというユン・シユンは約2年間の軍生活で「2つのものをなくしました。一つは20代、もう一つは不可能です。これはできないと思うこともやりとげたことで、もう僕にできないことはなくなりました、すべてできます!」と自信たっぷりに話すと、本当にユン・シユンにできないことはないのかを確認するミッションコーナーへ。最初のお題の「30秒で30回以上腕立て伏せをする」は、さすがというほどのスピードで見事に成功。しかし2つ目の「500mlのコーラを10秒で飲みきった後『ワイルドだろ』と言う」というお題では、10秒たってもコーラがかなり残っている状態で、なんとかセリフだけでも言おうとするが言葉も出てこず、すごすごとステージを後にする姿にファンは爆笑した。
また「学園天国」を三つ編みのかつらと女子高生の女装姿でノリノリで披露すると、会場で選ばれたファンをステージに上げて状況劇を披露。全員が16歳で仲のよい友達とパジャマパーティーをするという設定だった。「今から皆16歳だよ」と話すものの、自分よりもはるかに年上のファンがステージに上がり、恥ずかしそうにしていると、「すみません…」と申し訳なさそうに話すと会場は爆笑に包まれた。ユン・シユンがファンの爪にネイルを塗ってあげたり、マッサージをしてあげたりした。そしてなんと、ポッキーをくわえてもう片側をファンに食べさせる大サービスも!会場からは大きな悲鳴が起こり、緊張するステージ上のファンにも「何が恥ずかしいの?女同士じゃん!」と話しかけて笑いを誘った。その他にもファンに壁ドンをするコーナーでもファンを沸かせた。
そんな笑いたっぷりの時間があったかと思うと、今度は男らしい声で「瞳を閉じて」を熱唱しファンを感激させた。そして「今日は明日になれば過ぎた日になります、僕も明日になれば韓国に帰って、思い出は遠ざかっていきます。でも、心配しなくてもいいです。また別の思い出を作ればいいですから。もう2年間他の場所に行くことは絶対ないですから」と話し、ファンから大きな拍手を送られた。最後にはファンたちに手紙を書いたと言い、読み始めた。「この2年間本当にいろんなことがありました。初めての環境と初めての人たちと厳しい訓練をしながら、逃げ出したいときも多かったのですが、その度にまた私を奮い立たせたのは皆さんの応援でした。毎日毎日皆さんの手紙をもらい…」とここまで読むと、感極まって読めなくなってしまった。それを見ていたファンも次々と泣きはじめたが、「頑張れ!」の声にユン・シユンは涙を流しながらも再び読み始めた。「皆さんの日常の話が恋しい外の世界と唯一つながるものでした。一番辛い瞬間を一緒に過ごしてくれた皆さん、本当にありがとうございます。皆さんがこれまで送ってくださった愛、今日の歓声、皆さんの眼差し、いつまでも永遠に私の心の中に残っています。本当に本当に…本当にありがとうございます。心から…愛しています」と言葉を噛みしめるように読み上げ、深々とお辞儀をした。そしてその思いを伝えるかのように最後に「I LOVE YOU」を届けた。時折涙を見せながらも心を込めて歌い、最後の歌詞は原曲とは変えて「皆、本当に愛してる」とささやき、その目には涙で潤んでいた。しかし最後はファンに愛しているという意味のハートの形を手で作り、最高の笑顔でステージを後にした。
アンコールでは「ギンギラギンにさりげなく」をファンと合唱して会場と熱を高めると、「次のドラマを本当に楽しく作り上げたいと思っています。日本のファンの皆さんも好きになってくれると思います。次はそのドラマを持って日本に来たいと思います!」と再会を約束した。
ファンミーティングの後は握手会などでファンと最後まで楽しい時間を過ごした。ファンを思いながら2年間の軍生活を送ったというユン・シユンと、戻ってくることをずっと待っていたファンとのとても温かい時間になった。ユン・シユンは韓国で5月から放送予定の「魔女宝鑑」への出演が決まっている。撮影が終われば8月には日本でまた会えそうで期待に胸が膨らむ!新ドラマを皮切りに、彼が除隊後どんな活躍をみせてくれるのか今後の活動に期待したい。
WOW!korea提供