映画「ゲノムハザード」西島秀俊、もし女性に騙されても「許したい」?

映画「ゲノムハザード」西島秀俊、もし女性に騙されても「許したい」?

映画「ゲノムハザードある天才科学者の5日間」(配給:アスミック・エース)が1月24日(金)より全国公開となった。

原作は「第15回サントリー・ミステリー大賞読者賞」受賞の司城志朗「ゲノムハザード」。記憶をトリックに紡がれるこのまったく特異な傑作ミステリー小説がついに映画化。何者かに記憶を“上書き”された科学者(西島秀俊)。一体誰が、何のために記憶を奪ったのか。警察を騙る男たちに追われながら5日後すべての記憶が消えるその前に真実に辿り着くことができるのか。

主人公の妻を装う女・美由紀に真木よう子。監督にパク・チャヌクのもとで助監督を務め06年公開のデビュー作「美しき野獣」が高く評価されたキム・ソンス。まさに映画ならではの命からがらの逃走劇を繰り広げる、息もできないほどのアクション・サスペンスが誕生した。

本作の公開を記し、1月25日(土)公開記念舞台あいさつが日劇にて行われた。当日は主演の西島秀俊とキム・ソンス監督が登壇。以下は舞台あいさつでのコメント。

−はじまりのあいさつ
西島:本当に沢山の方に暖かく迎えて頂き、とても感動しております。お客様に映画が良かったというのが伝わってうれしいです。
監督:今日沢山の方にお越しいただいて誠に有難うございます。西島さんと舞台に立てた事を光栄に思います。

−記憶を上書きされた一人二役の「ごく普通の会社員」と「天才科学者」を演じられていかがでしたか。
西島:脚本を読んですごく難しい役だと思いましたが、挑戦したいという想いも強かったので挑戦しました。記憶が混ざっているので台本にメモしたり、監督とも全シーン細かくチェックしながら撮影をしました。

−監督から見て西島さんの演技はいかがでしたか。
監督:今回は二つのキャラクターを持つ役柄だったのでとても難しかったのではないでしょうか。西島さんには西島さんが観客をリードしていく演技をしてほしいとお願いしました。そういう意味では今日観客の皆様に楽しんでいただけたのは西島さんの演技が素晴らしかったからだと思います。
西島さん:いや、うれしいですね。監督が全然OK出してくれないんですよ。「今の良かったよ!じゃあもう一回!」と言われてしまう。どのテイクも10〜20回くらい撮りなおしたのではないでしょうか。

−お二人は同級生なんですよね。
西島:そうなんですよ!見てきた映画も一緒だったりして。
監督:大好きな俳優さんに会える、というファンの気持ちでお会いしたのですが、今回の撮影を通して素晴らしい俳優であり、素晴らしい男だなと思いました。今では監督と俳優というよりも、友達という関係になりました。もう少しいじめたいと思います(笑)。

−キム・ソンス監督はどんな監督ですか。
西島:作品に対して真摯な方だなと思っていましたが、現場では明るく引っ張って頂きました。

−アクションシーンは本当に西島さんが演じられていたのでしょうか。
監督:スタントを常に待機はしていましたが、西島さんが観客の皆様にこのハラハラドキドキ感を感じて欲しいと本人が率先してやっていました。私はそれをいじめて楽しんでいたんですよね(笑)。
西島:僕は痛いのと辛いのが好きですからね!もちろん撮影で、という意味ですよ(笑)。
監督:西島さんの体内にはアクション俳優のDNAがありますからね!

−もし天才科学者になれるとしたらどんな研究をしてみたいですか。
西島:古代文明とか好きなんですよね。考古学者になりたいですね。
監督:私の作品が必ずヒットする方法を科学的に研究したいです。

−“誰もが僕を騙している”というキャッチコピーですが、もしも愛する女性が自分を騙していたらどうしますか。
西島:事情を聞いて、その事情に納得出来たら、できるだけ許したいですね。今まで騙されたことはないと思います。もしかして騙されていたのかな(笑)?
監督:西島さんを飲みに誘います!(笑)

−最後に一言
西島:アクション満載で、サスペンスも複雑に絡み合うとても面白い、エンタテインメント作品です。難しいことは考えずに楽しんでください。
監督:西島さんと一緒に映画を作れたことをとても光栄に思います。国籍や文化の差を乗り越えてみんなで心を込めて作った映画です。

『ゲノムハザード ある天才科学者の5日間』
2014年1月24日公開
監督・脚本: キム・ソンス
原作: 司城志朗 『ゲノムハザード』(小学館刊)
出演: 西島秀俊、キム・ヒョジン、真木よう子、浜田学、中村ゆり、パク・トンハ、イ・ギョンヨン、伊武雅刀

2014.01.27