パク・ヘジンなしの「チイント」、想像できない

201602091158773767_56b95692e0cb3[1]人気のWeb漫画をTVドラマとして復活させた「チーズ・イン・ザ・トラップ」は、原作ファンはもちろん、新たな視聴者までも獲得し、毎話話題を呼んでいる。その話題の中心には、異次元なキャラクターを完璧に演じるパク・ヘジンがいる。

パク・ヘジンなくしては、「ユジョン先輩」も存在せず、ドラマ「チーズ・イン・ザ・トラップ」はなかったと言っても過言ではない。

tvN月火ドラマ「チーズ・イン・ザ・トラップ」は着実に視聴率6%台を保っている。放送前のキャスティング段階から大きな話題を集めた同作(以下、「チイント」)が、いくつかの懸念を払拭させて好反応を得ているのには、しっかりとした原作Web漫画、半事前政策システム、イ・ユンジョンPDの細かな演出など、さまざまな要素が複合的に効いているためだ。

ユジョン、ホンソル、ベク・インホ、ベク・インハを演じるパク・ヘジン、キム・ゴウン、ソ・ガンジュン、イ・ソンギョンに向けられた演技への好評も、これだけの興行を生んでいる要因の一つである。

特にキャスティング前からシンクロ率への反対意見がなかったパク・ヘジンは、ドラマ開始以降も”ユジョン先輩”そのものに変身し、視聴者の関心を集中させた。

パク・ヘジンは最近OSENとのインタビューで”何を考えてるか分からない”ユジョン役を演じる難しさについて言及した。パク・ヘジンは「ロマンスは甘く、瞬間的にぞっとするような面も必要だった。その境界線が本当に微妙て断崖から綱渡りをするような緊張した気分だった。簡単ではなかった」と打ち明けた。

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このようなパク・ヘジンの悩みと努力は、見た目だけでない、完全な”ユジョン”として生まれ変わらせた。去る25日に放送された「チイント」7話でも、ホンソルとのぎくしゃくしたロマンスはもちろん、下着泥棒を懲らしめる過程で悪役のような姿を見せた。

視聴者から絶大なる支持を受けているユジョンが、闇を抱えるオ・ヨンゴン(ジ・ユンホ)やナム・ジュヨン(チャ・ジュヨン)、そして下着泥棒に会う瞬間だけは一瞬にして無表情なユジョンに急変する。ユジョンも自身をコントロールできない本能を持っており、普通の人と違うことを認めたシーン。これを見た視聴者は鳥肌が立ったことだろう。

そんな彼がホンソルとの甘いロマンスを繰り広げる時に完璧な愛らしさを表現できるのは、パク・ヘジンの演技があったからこそ可能だった。下手をすればオーバーになってしまい”気の狂った変人”や”サイコパス”だと誤解される可能性のあるキャラクターが、パク・ヘジンの演技力によって、原作のユジョン先輩を越えたキャラクターを作り出した。冷水と熱湯を頻繁に行き来する彼の姿は、ぎこちなさを全く感じさせない。

原作のプレッシャーに打ち勝ち、原作を超える人気キャラクターを作り出したパク・ヘジン。彼の演技が中盤を越え、後半を歩き始めた「チイント」と、どんな結末を描いて行くのか、注目されるのは当然である。今日(9日)は放送休止で、15日に第11話が放送される。

2016.02.09