俳優ユ・アインの深く強烈なイ・バンウォン!「六龍が飛ぶ」

20160203ーユアイン

「六龍が飛ぶ」は最初から最後までユ・アインだった。

2日に放送されたSBSの「六龍が飛ぶ」の第36話では、高麗の象徴チョン・モンジュ(キム・イソン)を殺したイ・バンウォン(ユ・アイン)の姿が描かれた。この日ユ・アインは、最初から最後まで圧倒的な演技で画面を掌握して視聴者をTVに釘付けにした。

イ・バンウォンとチョン・モンジュは、最後までお互いの意志を曲げなかった。イ・バンウォンは、「一緒に手を取り合って民衆に幸福を感じさせるならば、誰が敢えてつまらない言葉で先生を辱めるのか」と、チョン・モンジュを涙ながらに説得したがチョン・モンジュの心を得ることはできなかった。

イ・バンウォンは、仕方なくチョン・モンジュを撃ち殺した。この事で革命派は危機から逃れたが、すべての非難はイ・バンウォンに向けられた。革命を台無しにしたと怒る父親イ・ソンゲ(チョン・ホジン)にイ・バンウォンは、汚水に手を汚さずに革命を成すことはできないと対立した。世間の叱咤と非難にしばらく揺らいだが、自分は妥当なことをしたと歯を食いしばって顔をあげた。

この日のユ・アインの姿は、いつよりも深く強烈な印象を残した。涙ながらの説得からすべてが終わってじっと目を閉じる瞬間までユ・アインは、複雑に入り混じったイ・バンウォンの感情を纎細に表現した。自身を解き放ったように自然に流れるような感情と画面の中で生々しく呼吸する表情は見る人をドラマに熱中せざるを得なくした。

こんなユ・アインの立体的な演技は、彼なりのカラーが溶け込んだ彼だけのイ・バンウォンのキャラクターを作りあげ視聴者から愛されながら、本格的なイ・バンウォンの暴風のようなストーリーの開始に期待が集まる。

 

2016.02.03