韓国ガールズグループ「少女時代」のメンバー、テヨン(26)がまた変化を遂げた。確実に「I」とは違う。豊かで単調ではないメロディー構成が面白味を与え、感性的な歌詞と優しさがにじみ出るボーカルは感覚的だった。
3日0時に公開されたテヨン(少女時代)の新曲「Rain」はまるで雨に降られているかのように、しっとりと染み入った。テヨンのボーカルに対する信頼、豊かなサウンドや叙情的な歌詞が感性を刺激する。寒い日、特に雨の夜によく合う雰囲気を醸し出している。
テヨンはやはり、優れたボーカリストだった。「少女時代」、「テティソ」というグループのボーカリストとしての魅力とソロ歌手としての価値は相当だ。そして、さまざまな試みでその存在感や価値を認められてきた。ガールズグループスタイルの楽曲だけでなく、自身の魅力と実力を十分に生かした曲たちで、多様な挑戦をしているのが印象的だ。
「Rain」はテヨンのソロデビュー曲「I」とは確実に違い、これまでテヨンが歌ってきたバラードとも違った雰囲気だ。ジャズソウルを加え、メロディー構成も豊富で、平然としたボーカルに濃い感性がにじみ出て豊かさを増した。
ソロデビュー曲「I」のボーカルが力強く伸びが出ていたとすれば、「Rain」では深みがある。成熟した女性と少女の間の幽玄な魅力が耳を引き付けた。テヨンという一人の声であるが、いままでの表現とはまた違う、神秘的で夢幻的な雰囲気が表現された。魅力的なボーカルがより一層、光を放つ曲だ。
「Rain」は別れた恋人との思い出を雨に対して遠回しに語り、美しかった愛を回想するストーリーだ。深まる夜のように何となく寂しくて、そして、かすかな感性が耳を濡らした。
ミュージックビデオでは「Rain」というタイトルと曲の内容を感覚的に表現。愛の記憶が雨として降る部屋、歌うテヨン、寂しげながらも美しい画面が引き立つ。