「取材レポ」グァンス(超新星)、セヨン(MYNAME) “日本語の演技と激しい殺陣、アクションで日本初舞台に挑戦!”舞台「Honganji」公開稽古&囲み会見に登壇!

DSC_24992016年1月20日(水)に新歌舞伎座にて開幕する大阪公演を皮切りに、名古屋、そして2月17日(水)から27日(土)まで東京・EX THEATER ROPPONGIにて上演される舞台「Honganji」の公開稽古が1月13日(水)埼玉県内の稽古場にて行われ、主演の陣内孝則ら豪華出演者と共に、6人組男性ダンスヴォーカルグループ超新星のグァンスと、K-POP最強ビジュアルアイドルグループMYNAMEのセヨンが登壇した。

DSC_2246この日の公開稽古では3つのシーンが公開された。
まずは平将門役の市川九團次のシーンが公開され、陣内扮する織田信長のカリスマ性溢れる演技が目の前で次々と展開していく。
本願寺の家臣、下間仲世(しもつまなかとし)役を演じるセヨンが猛獣の牙が描かれた黒いTシャツと黒いスエットで腰に刀を二本さして登場し、市川を相手に二刀流の激しい殺陣を披露するなど熱の入った演技を見せた。
DSC_2156大がかりな舞台装置をフルに使い、プロジェクションマップの演出で芝居が進行していく。

パフォーマーによる数珠を使ったHIPHOP調のダンスが舞台の期待感をさらに高めていくと、場面が変わり、黒いタンクトップに同系色のパンツとスニーカー姿のグァンスが登場!
セヨンとWキャストとなるグァンスが演じるのは坊官であり、猿楽にも明るい下間仲孝の息子、下間仲世。
武官として優れ、踊りも愛した役どころはまさに彼らにピッタリ。
日本の舞台に立つのが昔からの夢だったというグァンスは日本語のセリフでの演技、ダイナミックなアクションシーン、さらに激しい殺陣と、気迫に満ちた芝居をみせた。

DSC_2184さすが踊りのシーンでは水を得た魚のように、活き活きとした姿で魅せ、全身全霊で打ち込むグァンス、セヨンの二人から本作への並々ならぬ意気込みが感じられた公開稽古であった。
「新しい信長像を作りたい!」と語っていた主演の陣内孝則はもちろん、石山本願寺・顕如(けんにょ)を演じる水夏希、その息子、教如を演じるルウト。
鉄砲傭兵集団・紀州の八咫烏(ヤタガラス)「雑賀衆」を束ねるリーダー・雑賀孫一役の諸星和己、孫一の片腕の雑賀衆鶴首役の大橋吾郎。
雑賀衆の梟役の渡辺大輔、小雀役の滝口幸広、啄木鳥役の佐野和真らが本番さながらの舞台を公開し、本作への期待感をさらに、つのらせた。

公開稽古後には主演の陣内孝則をはじめ、水夏希、市川九團次、諸星和己、演出のウォーリー木下と共にグァンスとセヨンも囲み会見を行った。

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Q. 最強のダークヒーロー・織田信長を演じていますが、どんな信長になりますか?激しい立ち回りもありましたが。
陣内:ベーシックな、持ち前の透明感というか、爽やかさに徹した信長を演じたいなと思います(笑)
僕は本来、社会派の俳優なので、(激しい立ち回りは)やっていませんでしたが、今回は頑張っています。今回は真面目に、クールな信長を演じます。
(陣内のユーモアたっぷりの回答に会見場からは笑いが)

 

Q. 水夏希さん演じる本願寺・顕如という役柄を演じていかがでしたか?気をつけた部分はありますか?
水:非常に難しい、今も続いている宗教なので、色々な文献や本願寺に尋ねたりして、勉強しました。所作には特に気をつけています。

 

Q. 宝塚出身の方や、歌舞伎出身の方、また韓国出身の方と色々なバックボーンを持っている方たちの舞台ということですがいかがですか?
水:センターの取りあいみたいなシーンがありましたね(笑)稽古場で。
陣内:そうですね。どちらかというと僕は控えめですね(笑)どうしてもかーくん(諸星和己)が前に前に…。
(一同爆笑)
諸星:癖なんですよ(笑)
陣内: かーくん、ニューヨーク帰りで中々腕を上げて、僕に指図するんですよ(笑)
諸星和己:陣内さん、立ち位置とかすぐ、忘れるんですもん。
陣内:きっかけをかーくんに出してもらっています。

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Q. 和やかな雰囲気でお稽古しているんですね。
諸星:楽しいです。
陣内:僕はいっぱい、いっぱいですが(笑)

 

Q. 市川さん、歌舞伎の世界とは雰囲気も違うと思いますがいかがですか?
市川:そうですね。歌舞伎に関しては先輩の演技を継承していきますが、今回は自分で役作りするので、陣内さんに相談しながら、ウォーリー先生の指示通りに演じています。

 

Q. (演出する上で)時代劇を、この戦国時代を本舞台でどう描いていこうと思っていますか?
ウォーリー木下:戦国時代ということで、今、戦争をしている国もありますが、平和な時代に住んでいる自分の世界とは違うと認識しながら作っています。テーマは戦争、闘いではなく、もっと別な所にあります。たくさんの人間ドラマがきれいに、にぎやかに描かれているので楽しんでもらえたらと思います。

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Q. 一か月稽古されていますが、仕上がりはいかがですか?
陣内:もう、あとちょっとで万全に仕上がるんじゃないですか。今までにない演劇が。
ウォーリーさんがプロジェクションマップと演劇という新しい演劇を志していらっしゃるので、面白いし、これだけ多彩な人たち(出演者)が頑張っていらっしゃるのでかなりおもしろい作品になると思っています。

 

Q. 諸星さんは鉄砲傭兵隊のリーダー役ですが、いかがですか?
諸星:雑賀孫一、「雑賀衆を制する者は全国を制する」と言われているくらい強い役で。そのリーダーをやらせて頂いています。雑賀孫一は市川さんと同じで襲名されている名前なのでどの時代の雑賀孫一がやっているかわからない謎の部分もありますが、今の時代を僕が演じています。その時代のことは分からいのでどう伝えていこうか、気持ちをどう伝えうるか、メッセージをどう伝えるか悩んでいます。

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Q. 見どころはどこでしょうか?
諸星:見どころは僕が立てばそれでいいんじゃないですか(笑)

 

Q. グァンスさん、セヨンさん、日本初舞台で、激しい殺陣を演じていましたがいかがですか?
グァンス:韓国でも何回か舞台の経験はありますが、今回日本で初舞台に立てて光栄です。初めての事で最初緊張しましたが、毎日楽しく稽古しています。
セヨン:僕も初舞台ですから難しいこともいっぱいありますが、色々な先輩たちに助けてもらって、めっちゃ、楽しいです。

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Q. 日本の舞台の魅力は?
グァンス:日本で実力のある俳優さん、役者さんたちと共演できて。
陣内:いやいや、僕は実力なんてないです。人柄だけでここまで来たので(笑)
(会場が爆笑)
グァンス:陣内さんや、諸星さんたちと共演しながら色々なことがすごく勉強できます。実は超新星のメンバー4人が今年入隊するんですけど、入隊する前の最後の個人の仕事がこの舞台で。「Honganji」を通じて色々な勉強ができて、最後の仕事がこの「Honganji」ですごく良かったと思います。
セヨン:僕も同じ考えです。
陣内:オリジナリティーがないな(笑)

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Q. 色々なジャンルの方が舞台に立たれるのでまとめ役はやっぱり陣内さんですよね?
陣内:そうですよね。ずいぶん、焼き肉とか、もつ鍋とか食わせています。ギャラがほとんど出ていきます(笑)

 

Q. まもなく初日を迎えますが、意気込みをお願いします。
陣内:アラブの諺に人が幸せにあるための5つの方法があります。それはさておき、ぜひご覧ください!
(一同大爆笑)
歌舞伎の九團次さん、宝塚の水さん、一世を風靡した光GENJIのかーくん、超新星のグァンス、MYNAMEのセヨンと日韓友好も兼ねています。その中に交じって。
諸星:陣内さん、メインじゃないですか(笑)
陣内:ひっそりと咲くひなげしのように演技しています(笑)。舞台「Honganji」ぜひご覧ください!

 

囲み会見は、誕生日が一緒だという陣内孝則と諸星和己がグァンスやセヨンに突っ込みを入れたり、ジョークで笑わせるなど、主演の陣内孝則を中心としたチームワークの良さが感じられ、和気あいあいの雰囲気のまま締めくくった。

 

入隊前最後の舞台となるグァンス、そして初舞台のセヨンが出演する本作はいよいよ、1月20日、新歌舞伎座にて初日を迎える。
彼らの熱演、そして本舞台の魅力はぜひとも劇場で体感してほしい。

 

取材:Korepo(KOREAREPORT INC)

 

『作品紹介』
日本の歴史上絶大な人気を誇る最強のダークヒーロー・織田信長。
信長は悪魔に取り憑かれたかのように破壊を繰り返しながら戦国の世に屍を積み上げて神を目指す。
信長を憑き動かす平将門。
そこに立ちはだかる仏門のカリスマ「石山本願寺・顕如(けんにょ)」。青き仏狼・教如(きょうにょ)。
陰で暗躍するフィクサーの将軍・足利義昭。ついに動き出す戦国の猛虎・武田信玄。
美少女スナイパー雷(らい)。金でしか動かない戦国最強の鉄砲傭兵軍団・雑賀衆。
混沌(カオス)の乱世に咲き乱れる、それぞれの正義、その生き様を鮮烈に描き出す、かつて表現されたことのない“戦国人間ドラマ”を舞台化!!
真の勝者は誰か?

 

■概要
舞台「Honganji」
スターシアタープロデュース
【原作】保志忠彦 【演出】ウォーリー木下 【脚本】斎藤栄作
【衣装デザイン】小篠ゆま【題字】紫舟
【出演】
陣内孝則 市川九團次 水夏希 諸星和己 大橋吾郎(特別出演) 渡辺大輔 滝口幸広 佐野和真 ルウト ほか
ゲスト出演:Wキャスト グァンス(超新星) セヨン(MYNAME)..
【企画】社団法人スターシアター
【主催】Honganji 舞台制作委員会

【公式サイト】http://www.stars-honganji.jp/

【料金】S席13,000円/ A席 10,000円 (全席指定・税込)

問い合わせ:Honganji舞台製作委員会 TEL: 03-5772-3220

【大阪公演】
2016年1月20日(水)〜24日(日) 新歌舞伎座

【名古屋公演】
1月29日(金)〜31日(日) 中日劇場

【東京公演】
2月17日(水)〜27日(土) EX THEATER ROPPONGI

<グァンス出演回>
新歌舞伎座:2016年1月20日(水)〜24日(日) 全8公演
中日劇場:1月29日(金)〜31日(日) 全6公演
EX THEATER ROPPONGI:2016年2月17日(水)、18日(木)、21日(日)

<セヨン出演回>
EX THEATER ROPPONGI:2016年2月19日(金)、20日(土)、22日(月)〜27日(土)

2016.01.14