2016年明けたばかりの1月2日(土)に、日中韓のメンバーから構成される6人組ダンスボーカルグループCROSS GENE (クロスジン)が、東京・Zepp DiverCityにて「CROSS GENE JAPAN LIVE 2016 BE HAPPY TOGETHER 〜New Year Luv Luv Night〜」を開催した。
2015年10月にリリースした「Love&Peace/sHi-tai!」がオリコン・ウィークリーチャートで2位を獲得。
12月には韓国での初ライブを成功させるなど、2015年をアクティブに駆け抜けてきた彼らが、新たなる年を始める場所としてグループ初のZeppライブを用意した。
セクシーなボディーペインティングをしたメンバーの映像がスクリーンに映し出され、ゴージャスな雰囲気の黒とゴールドの衣装でメンバー6人がステージに登場すると、会場からは歓声があがる。
ラップチームのキャスパーとサンミンが繰り出すクールなリリックから、1曲目の「Shooting Star」が始まると、剣をかざす振付に、曲のタイトルに合わせた星空を思わせるライティングで、メンバー6人にも冒険者のような風格が漂う。
「あけましておめでとうございます!ハッピーニューイヤー!!」というメンバー全員からのお正月らしいあいさつから元気よく始まった最初のMC。「あけおめー!」と日本人メンバーのタクヤは一際うれしそうに客席とのコール&レスポンスで盛り上げ、「2016年も、その先も、新しい未来へと一緒に行きましょう!」と新年にぴったりな「FUTURE」へとなだれこむ。
続く「Sky High」では陽気なリズムを刻むラップにファンも自然と身体が動く。
今回のライブでは、ステージ上のスクリーンに曲の歌詞が日本語で映されていて、韓国語の曲でも歌詞の内容が伝わるようにと配慮されている。どんな曲でも一緒に楽しめるうれしい演出だ。
ここで舞台袖から、「謹賀新年」と書かれた大きな正月風の背景パネルが登場。「正月の雰囲気を出そうと思って」とタクヤが自分で作ったと言い張るそれにメンバーもびっくり。
韓国では男性と女性で異なる新年のあいさつの方法があるとヨンソクが紹介。中国人メンバーのキャスパーは祖父母の家にあいさつに行き、お年玉をもらうという中国での正月の過ごし方を説明した。正月休みにも関わらず集まってくれたファンへの感謝を伝え、シンは「CROSS GENEが皆さんの実家です!」と笑いを誘った。
「皆さんへの恩返しは、この時間を一緒に楽しむことです!」と「オリョド ナムジャヤ」「For This Love」「DREAMER」と続けて披露。
今回のライブのために大晦日から日本に滞在していたCROSS GENEのメンバー。
年越しは日本の友達と家で過ごしたというタクヤが、他のメンバーに何をしていたのかを尋ねると、セヨンは「シン君と遊びに行ってきました!」と話し、シンはというと、カウントダウンはヨンソクと渋谷に行き、元旦の昼はセヨンとディズニーランドに行ったそうで、その活発さに会場のファンも驚きの反応を見せる。
一方のキャスパーはホテルで寝ていたりと、メンバーそれぞれ個性あふれる正月の様子に会場もなごんだ雰囲気になる。
次は切ない思いを歌うミディアムナンバー「Holiday」から、メンバーのユニットやソロステージのコーナーに。
タクヤとシンはステージで女性のマネキンと共演。キスをする仕草を見せるなど、ファンをドキドキさせた。
ラップ担当のキャスパーは、そのハイトーンボイスで英語詞の甘いR&B曲を歌い上げた。セヨンは情感たっぷりにJ-POPのカバーを、サンミンとヨンソクは「今までの人生で経験した気持ちを歌詞に込めた」と語る自作曲をユニットで披露した。
CROSS GENEは映像でもファンを楽しませた。女装姿のメンバーがスクリーンに登場すると、会場のあちこちから黄色い声が飛び、1人姿を見せないタクヤを探してガールズグループ顔負けの女子トークを繰り広げた。
そしてその直後、タクヤが女装姿で会場後方のサブステージに、サルの着ぐるみを着たシンと登場。以前行われた企画の罰ゲームとして、なんと2人はこの後の「La-Di Da-Di」を女装と着ぐるみで歌い切った。サブステージに集まった他のメンバーは黒と赤の衣装にチェンジ。なんとも妙な雰囲気の中でも、かっこよく決める姿に笑いと歓声が同時に巻き起こった。「On the floor」ではメンバーがステージを降り、ファンと同じ目線に近づく。
DJリミックスバージョンで、会場はたちまちダンスフロアと化した。シンとタクヤも衣装を着替え、2015年4月に韓国でカムバックしたタイトル曲「ナハゴノルジャ」を披露。「会場のど真ん中にいる感じ!後ろの人もちゃんと見えてますよ!」とサブステージで会場全体を巻き込んだ盛り上がりをみせる。
シンの「皆さんに僕たちの心を伝えたい、という思いを込めた曲です」という言葉から、「そばにいて」を続けて歌いながら、メインステージへと場所を戻すメンバー。「僕たちはこれからもずっと皆さんのそばにいます。皆さんもずっと、僕たちのそばにいてください」と、初めての大きな会場を埋め尽くすファンのペンライトの光を見つめながら、その瞳には感慨が溢れる。
ライブはまだまだこれからというかのごとく「Watch out」「Amazing-Bad Lady-」という男らしい曲で会場の雰囲気を変えると、サンミンも「すごい盛り上がってる!」とフロアの様子に大喜び。
更に1月に韓国でカムバックすることがサプライズ発表され、「日本から全力で応援してください!2016年、皆さんを最高の笑顔にしてあげられる年にします!」と力強く宣言したリーダーのシン。「完全スーパーグレイト新曲です!」と新しいミニアルバムに収録される「MY FACE」を初披露した。シンの言葉のように力強い、2016年のスタートをきるにふさわしいダンスナンバーだ。
続く「CRAZY」のコール&レスポンスで会場の盛り上がりは最高潮に。
「なんでもいいんで振り回しましょう!みんなで一体になりましょう!」と、「LOVE&PEACE」でタオルを回しながら会場のファンとひとつになって楽しむCROSS GENEのメンバーたち。
アンコールではアフロ姿でのイベントも記憶に新しい「sHi-tai!」でファンキーに会場中を揺らした。
ライブの最後には、新年ということで、メンバーから今年の抱負が発表された。
サンミンは「いつか僕の作った曲がCROSS GENEのアルバムに入るように頑張ります!」と宣言。タクヤは「CROSS GENEのライブを武道館でやる!」という大きな目標を掲げた。セヨンは「お客さんがたとえ1人でも、どこであろうと皆さんが幸せになれる場所があれば、僕は歌います」とボーカルとしての決意を語る。
ヨンソクは日本語に苦心しながらも自身の言葉で「CROSS GENEはもっともっとかっこよくなりたいです。かっこいいです!」と持ち前の明るい笑顔で話す。
キャスパーはタクヤの通訳を通し「2016年はもっとたくさんの人に会いたいです。たくさんのファンの皆さんに愛をもらって、僕からも愛をお返ししたいです」と穏やかな口調ながらも、ファンへの大きな感謝を示した。最後にリーダーのシンが目をうるませながらCROSS GENEのメンバーとの出会い、そしてファンとの出会いに感謝を伝え、「皆さんのおかげで幸せに活動できています。僕たち6人全員一緒に死ぬ時まで!皆さんの笑顔を守りたいと思います」と締めくくった。
「奇跡のような皆さんへ、歌います」と始めたこの日最後の曲「MIRACLE」ではこらえきれずに涙を浮かべたシン。
ここまで全力で駆け抜けてきたCROSS GENEのすべてがあったからこその、新たなる次の目標。
クールで男らしいダンスから、コミカルで愛嬌のある少年のような笑顔まで、たくさんの表情を見せる6人のまたひとつ新しい姿への幕開けとなった。
取材:Korepo(KOREAREPORT INC)
■CROSS GENEオフィシャルサイト
■CROSS GENE ユニバーサルミュージックサイト
http://www.universal-music.co.jp/crossgene