ソン・シギョン、杖をつきながらも2日間の年末コンサート完走

20160103-ソン・シギョンやはり歌手はステージ上で一番輝いた。

久しぶりに歌手としてステージに立ったソン・シギョンは、やはりステージが一番お似合いだった。もちろん番組でも、彼の話術はお笑いタレントをしのぐほど機転がきいている。あまりにも話上手として知られており、バラエティーでの躍もすごい。しかし、やはりソン・シギョンに最も似合う修飾語は歌手だった。

ソン・シギョンは12月30日と31日、ソウルオリンピック公園体操競技場でコンサート「最後の一日」を開催。毎年行う年末コンサートだったが、今回の公演がさらに特別だったのは、ソン・シギョンが負傷していたにもかかわらず、ステージに上がったという点。膝じん帯破裂で、全治6週間と診断された後、2週目でステージに上がり、3時間にわたり行われた2日間の公演を無事にやり遂げた。

ソン・シギョンは12月26日、KBS芸能大賞の授賞式でもMCを務め、スムーズな進行で好評を博した。このときも、ケガの具合がよくなかったが、そんなそぶりを見せず、見事に授賞式を進行した。

授賞式のステージに立つのも大変だっただろうが、公演は大きな決意で臨まなければならなかった。歌手ソン・シギョンのタイトルを掲げている単独コンサートなだけに、彼が完璧にステージを満たさなければならなかった。ソン・シギョンはバラード歌手だが、彼の公演はかなり躍動的に進行される。彼はコンサートで、「生まれて初めて、歌唱力で勝負する公演をしなければいけない」と冗談のように話し、ベストを尽くしてステージを彩った。心を込めて歌い上げ、杖をつきながらステージを歩き回った。

もちろん負傷のため、計画していたコンサートとは多少異なる進行になったかもしれないが、2015年ソン・シギョンの年末コンサートは確かに彼にとっても、ファンにとっても忘れられない瞬間だった。杖をつきながら闘魂を発揮し、心から歌を歌い、ステージを練り歩いたソン・シギョンの気持ちは、観客により丁寧に届いた。観客を歌に集中させ、彼の公演では欠かすことのできない感動と楽しさを届けた。

杖のせいで、ファンが歌に集中できないのではないかと心配し、キュートな振り付けまで踊ったソン・シギョン。負傷した状態でも、どうにかしてファンとの約束であるコンサートを行ったこともすごいが、ソン・シギョンがさらに輝いたのは、歩くのが大変な状況でも、自分のコンサートを見にきた観客にあいさつをしようと、客席に降りていった瞬間だった。

ソン・シギョンは公演中、花道を活用し、会場を訪れた観客一人一人に、より近付こうとした。結局、最後は2階の観客にあいさつするため、自ら客席に降りていった。ステージ上で歩くことも困難な状況で、2日間3時間の公演をこなしながら、観客に対する思いやり、感謝の気持ちまで忘れず、負傷だからといって決して手を抜かないソン・シギョンだった。

2016.01.03