SHINeeのリーダー・ONEWが、9月22、23日の2日間、東京体育館メインアリーナで「2026 ONEW CONCERT [ONEW THE LIVE : Q] IN JAPAN」を開催。タイトルに掲げられた「Q」は“QUESTION”の頭文字。「絶え間なく浮かんでくる問いかけと、その答えを探す旅を皆さんと共にしたい」という思いから生まれたステージで、伸びやかな歌声はもちろん、ダンス、映像、照明など多彩な表現を通して、現在のONEWを余すところなく見せる約2時間半となった。ここでは、23日に行われた2日目の模様をレポートする。
期待に満ちた会場に姿を現したONEWは、ステージ上部の階段に腰掛け、「TOUGH LOVE」でライブをスタート。ネイビーを基調にゴールドの装飾を施した、王子様を思わせるロングジャケットに身を包み、クールな表情で歌い始めると、やがてダンサーも加わり、ステージには炎が勢いよく噴き上がる。
続く「Flex on me」ではジャケットを脱ぎ、軽快なダンスを披露。ダンサーとの遊び心あふれる振り付けや紙吹雪の演出でも楽しませ、日本語曲「Lily」では再びロングジャケットをまとい、伸びのあるボーカルとダンサブルなパフォーマンスを融合。序盤から次々と表情を変え、多彩な魅力で観客を引き込んでいく。
最初のMCでは「初日はすごく緊張したまま過ぎてしまったんですが、二日目は緊張しながらも、もっと皆さんの姿を見ることができるのではないかなと思っています」と笑顔。「ステージを一つも見逃さないように必死に見てくださっている皆さんの姿がとても感動的です」と、ファンを見渡す。
そして、公演を貫くテーマ「Q」について、「一つの質問が解決したら終わるのではなく、また新しい質問につながっていくように思います」と説明。「今日はまたどんな問いかけにつながっていくのか、皆さんと一緒に向き合ってみたい」と呼びかけた。前日の公演後、この日の衣装が好評だったと聞いたというONEWが、「なんでですか?」と問いかける場面も。「王子様!」という声が飛ぶと、「おじいさん?」と聞き返し、会場は大笑い。「“さん”じゃなくて“様”になりましたね」と喜ぶなど、ONEWらしいユーモアで和やかな空気を作った。
「기억을 걷다(Walk With You)」では階段に腰掛けて穏やかに歌い始め、やがてセンターステージへ。頭上から降り注ぐ幾筋もの光に包まれながら、ファンに手を振る。「On the way」ではダンサーも登場し、「イ・ジンギ!」という力強い掛け声が心地よく重なった。
バンドとダンサーによるパフォーマンス、水滴をモチーフにしたVCRを挟むと、空気は一変。半袖シャツに細いネクタイ、サスペンダーという装いで現れた「Spring Rain」では、切なさを帯びたギターの音色と繊細なボーカルが溶け合い、楽曲の情景を鮮やかに描き出す。
そのまま手嶌葵の名曲「明日への手紙」を披露。「元気でいますか?」と歌い出した瞬間、会場には澄んだ空気が満ちていく。一つ一つの言葉を丁寧に紡ぐ歌声に、客席は静かに聴き入り、歌い終えると大きな拍手が送られた。
その音に耳を傾けたONEWは、「皆さんの拍手の音が雨みたいですね。本当にきれいです。癒やされました」としみじみ。「Spring Rain」について、「今回リリースした曲の中で僕が一番好きな曲なので、誠心誠意、思いを込めて皆さんに届けたいと思いました」と明かした。さらに、水滴が落ちるVCRから「Spring Rain」へと続いた“雨”のイメージには、ファーストソロアルバム「VOICE」の「Blue」につながる意味を込めていたことも紹介。これまでの歩みと現在のステージが、さりげなく一つの物語として結ばれていた。
ここでONEWから、新たな“Q”が投げかけられる。「皆さんはこれから僕のどんな姿が見たいですか?」。すると会場から聞こえてきたのは「セクシー!」の声。「困りますね(笑)」とため息をつきながら、「僕は自然にセクシーが出るタイプじゃなくて」と自己分析。それでも、「皆さんが欲しいならちょっとだけ努力します」「僕の頭の中では合わないと思っていても、皆さんの考えがそうであれば、それが答えかもしれないですよね」と応じ、「少し考えてみます」とファンのリクエストを受け止めた。
そんなやりとりを経て、「これまでチャレンジしてきたこと、トライしてきたことは僕にとってとても意味があった」と話し、「これからお届けする曲も、そんな好奇心の中で一つずつチャレンジしてきた姿の曲」と次のブロックに突入。「DICE」を皮切りに、「Conversation」「매력(Beat Drum)」とダンスナンバーを畳み掛ける。「Conversation」ではセンターステージを使った躍動感あふれるパフォーマンスに大きな掛け声が重なり、「매력(Beat Drum)」ではコール&レスポンスで会場を巻き込んでいく。紙テープが舞う中、熱気はさらに上昇。ONEWといえば豊かな歌唱力を思い浮かべる人も多いだろうが、ダンスでも全身を使ってエネルギッシュに魅せ、パフォーマーとしての幅広さを印象づけた。
月の満ち欠けなど、移ろいゆく自然を映し出したVCRを経て、「Focus」「Caffeine」「Lie」「X, Oh Why?」を続けて披露。「Caffeine」ではセンターステージで何本もの光を浴びながら力強い声を響かせ、「Lie」では、まるで宙に浮かんでいるかのような幻想的な演出の中で楽曲の世界へ深く入り込む。そして「X, Oh Why?」では一転、ダンサーとともに全身を使った激しいダンスを展開。再び炎が噴き上がる中、最後まで力いっぱい踊り切ると、大歓声が沸き起こった。
4曲を一つの流れとして構成したというONEWは、これまでとは違う姿を見せたかったと説明。「新しく感じられましたか?」と尋ねると、会場いっぱいの声が返ってきた。さらに、序盤にやりそびれていたことを思い出したように、「ただいま!」。すぐさま「おかえり!」の声が返ると、「毎回こうしてライブで皆さんと『ただいま』『おかえり』をするのが僕の幸せ」と笑顔を見せた。
終盤、「Q」を巡る時間を振り返ったONEWは、自分はうまくできているのか、ファンはどんな気持ちでステージを見ているのか、次はどんなことをしてみようか――さまざまな問いが浮かんだと告白。そして、一つの答えを決めるのではなく、その時々のありのままの姿を見せながら、これからもファンと一緒に歩んでいきたいという思いを伝える。そんな言葉に続いた「O (Circle)」では、雄大な楽曲の世界を歌とダンスで表現。そして、本編のラストナンバーは、9月16日にリリースされたJapan 4th Singleの表題曲「KAKERA -運命のピース-」。ONEWに合わせて会場中で腕が左右に揺れ、温かな一体感が生まれた。
本編を終えたONEWを待つ間、会場には「イ・ジンギ、サランヘ!」の声が響き渡る。さらにスクリーンに映し出された歌詞に合わせ、ファンが声をそろえて「Cause I believe in your love」を歌うひと幕も。温かな歌声に包まれる中、ONEWが再びステージに姿を現し、アンコールがスタート。
「花のように」「Boy」ではトロッコに乗ってアリーナを一周し、ファンのすぐ近くへ。桜の花を届けながら会場を見渡し、「皆さんの目がキラキラです」とほほ笑んだ。桜を「今の僕たちを表現している」と重ね、「短い瞬間なんですけれども、その瞬間に一番美しく咲く花」と説明。ファンと過ごす時間について、「この記憶はいつも大事にしまっておこうと思っています。それが原動力になっています」と語り、「これから迎える日々も皆さんと共にしたい」と思いを込めた。
「Winner」を披露した後には、9月末から3カ月連続で楽曲をリリースすることも改めて告知。ダンサー、バンドメンバーとともに観客をバックに記念撮影を行い、「残りの時間は、最後まで後悔なく皆さんと一緒に楽しめたらと思います。今日は本当にありがとうございました。愛しています」と感謝。そして「ANIMALS」で再びギアを上げ、アンコールに入っても勢いを緩めることなく、力強いボーカルとダンスで会場を熱狂させた。
これでフィナーレ――と思われたその時、「うそです」と笑顔を見せたONEW。最後に鳴り始めたのは、オープニングを飾った「TOUGH LOVE」だった。ライブ冒頭ではクールな表情で披露した一曲を、今度はダンサーたちと笑顔いっぱいでパフォーマンス。ハート形の紙吹雪が舞う中、「また会いましょう」と何度も手を振り、最後には投げキスで別れを告げた。
「TOUGH LOVE」で始まり、「TOUGH LOVE」で締めくくられた「ONEW THE LIVE : Q」。歌、ダンス、演出、そしてファンとの言葉のやりとり。その一つ一つから、ファンの存在を力に変えながら、新たな挑戦を続けていくONEWの思いがにじむ。“今”のONEWと、その先に広がるさらなる可能性を感じさせるステージとなった。




































