
JTBCドラマ「新入社員カン会長」の勢いが止まらない。
第4話では全国視聴率8.2%を記録し、自己最高を更新。話題性ランキングでもドラマ部門2位にランクインするなど、週末ドラマの注目作として存在感を高めている。
その中心にいるのが主演のイ・ジュニョンだ。
劇中でイ・ジュニョンが演じるのは、サッカー選手を夢見る青年ファン・ジュンヒョン。そして、その体に入り込んだ72歳の財閥会長カン・ヨンホでもある。
若者らしい情熱と反骨心を見せたかと思えば、次の瞬間には長年グループを率いてきた会長の威厳や老獪(ろうかい)さを漂わせる。一つの体の中に存在する二つの人格を演じ分ける難役だが、イ・ジュニョンは視線や声のトーン、話し方の変化だけで人物の違いを表現し、ドラマをけん引している。
視聴者から「本当に同じ俳優なのかと思った」という反応が出るのも無理はない。
しかし、振り返ればイ・ジュニョンは以前から作品ごとに全く異なる顔を見せてきた俳優でもある。
今年だけを見てもそうだ。
Netflixシリーズ「おつかれさま」では、IU演じるクムミョンを一途に愛するヨンボムとして切ない純愛を描いた。
一方、「弱いヒーロー Class 2」では危険な魅力を持つクム・ソンジェを熱演。予測不能な行動と不穏な存在感で物語に緊張感を与えた。
そして現在放送中の「新入社員カン会長」では、72歳の財閥会長の魂が宿る青年という難役に挑戦している。
純愛に生きる青年、危険な魅力を持つ人物、そして財閥会長の魂を宿した青年。同じ年にこれほど異なるキャラクターを演じながら、それぞれに説得力を持たせていることこそ、イ・ジュニョンの強みと言えるだろう。
さらにさかのぼれば、「D.P. -脱走兵追跡官-」のチョン・ヒョンミン、「マスクガール」のチェ・ブヨン、映画「勇敢な市民」のハン・スガンなど、善人と悪人を自由に行き来してきた。

映画「勇敢な市民」のインタビューでは、監督から「今のは優しい目だ」と言われながら鏡を見て“悪い目”を研究したと語っている。
また「新入社員カン会長」では、会長役のソン・ヒョンジュと長時間話し合いを重ね、出演作品やCMまで研究したという。
役が変われば演技も変える。
言葉にすると当たり前だが、それを毎回徹底しているからこそ、作品ごとに別人のように見えるのだろう。
もっとも、現在の活躍は突然訪れたものではない。
イ・ジュニョンは2014年、「UKISS」の最年少メンバーとしてグループに加入した。
当時の「UKISS」はメンバーの入隊や脱退など大きな変化の時期を迎えていた。そんな中でグループに加わったイ・ジュニョンは、歌手活動を続けながら新たな可能性を模索していく。
そして2017年の「甘くない女たち~付岩洞<プアムドン>の復讐者たち~」で本格的に俳優の道を歩み始めた。
2018年にはサバイバル番組「THE UNIT」で最終1位を獲得し、期間限定グループ「UNB」のセンターとしても活動した。
当時、「THE UNIT」はすでにデビュー経験のあるアイドルたちが再起をかけて挑むサバイバル番組だった。その中で最終1位に輝いたイ・ジュニョンの結果は、多くの視聴者に驚きを与えた。UKISSの末っ子として知られていた青年が、グループの枠を越え、自身の名前を広く知らしめた瞬間でもあった。
その後も「別れが去った~マイ・プレシャス・ワン~」で新人賞を受賞し、俳優としての可能性を証明。ロマンス、アクション、悪役、コメディーとジャンルを問わず挑戦を続けてきた。
最近出演したYouTubeコンテンツ「ゲリラ ハ・ジヨン」では、演技を始めた当時についても率直に語っている。
「アイドルはチャンスが多いと思われがちだが、そうではなかった」
数多くのオーディションを受け、端役から一歩ずつキャリアを積み重ねてきたという言葉からは、現在の活躍の裏側にある努力もうかがえる。

そして今、「新入社員カン会長」は視聴率と話題性の両面で上昇を続けている。
作品の勢いとともに、主演イ・ジュニョンへの関心もさらに高まっている。
2020年、イ・ジュニョンはインタビューで「ファン・ジョンミンのように舞台とスクリーン、テレビを行き来するロングラン俳優になりたい」と語った。
その言葉から数年。
「UKISS」のジュンとしてステージに立っていた青年は、いまや作品ごとに期待される俳優の一人になった。
純愛も、悪役も、財閥会長も演じる。
だから視聴者は次の作品が発表されるたびに思う。
今度はどんなイ・ジュニョンを見せてくれるのだろうか――。
WOW!Korea提供







