人気アイドルグループB.A.Pが、彼らなりのドラマでファンを感動させている。特に、MBC「覆面歌王」でどれほどステージに立ちたかったかという切々たる思いを表現し、自分が大切に思うものがどれほど尊いかを感じさせてくれた。
22日に放送された「覆面歌王」では、「ヒット製造機フレッシュマン」が、B.A.Pのボーカルデヒョンであることが明かされた。3番手の「ヒット製造期フレッシュマン」はナム・ジンの「空の杯」でステージに立った。初盤、カウントをとり間違えてミスをしたが、緊張感を脱ぎ捨てて最後まで完璧なステージを完成した。フレッシュマンは、16票で惜しくも3ラウンドに出場することができなかった。
しかし勝敗が重要ではなかった。デヒョンはこの日、2ラウンドで敗れてステージを降りて、「最後はステージに立っているだけで胸がいっぱいでした。ステージに立った時とても懐かしかったです」と口を切った。
そして「本当にステージで歌いたかったです。幸せだという言葉よりもっと幸せだという感情を表現する単語があったら良いでしょう。これからです。期待してください」と言った。
「今からがスタート」だという言葉は、B.A.Pには象徴的ではなく現実だ。B.A.Pは、18日に1年9ヶ月ぶりにMBCevery1「SHOW CHAMPION」でカムバックし、久しぶりにファンに出会った。本人やファンにとっては特別であらざるをえないだろう。去年所属事務所との問題で長いといえば長い空白の期間を過ごさざるを得なかったからだ。メンバーがまた完全体で集まってステージに立てたということが、いわばひとつの奇蹟だという反応だ。少なくとも歌謡界では前例がなかった事だ。
そのぶん、涙と笑い、ドラマがいっぱいに詰まったアルバムが、このたび公開した4thミニアルバム「MATRIX」だ。タイトル曲は、「Young, Wild & Free」。長年の空白の末にステージに立ったメンバーは、涙の代わりに笑顔でファンにあいさつし、歌は彼らの現実を盛り込んだ。「MATRIX」は、青春という大きなテーマでアルバム全体がひとつのストーリーになっている。
メンバーはカムバックショーケースで「会いたかったです」と初のあいさつをして「僕らが一番たくさんしたのは、なんと言ってもファンについて考えました。1年半ぶりに会うことになります。ずっと休まず活動して、休むようになったので家族たちと一緒の時間もたくさん持ちました。休んでいる間は、この感覚を忘れたようでしたが久しぶりにステージに立つと本当に良いです」と明らかにしながら懐かしさを伝えた。また、「1年半の間、とても大変でしたが皆さんがいたから頑張れました。こんな経験を経て作られたアルバムです」とも言ってファンに向けた愛情を現わした。
この空白期間は、むしろメンバーが二度とステージを離れないと決心させてくれる貴重な時間だったようだ。ひと息つく間、メンバーは一歩成長した。デビューのたびにアルバム作業に参加して来たリーダーのバン・ヨングクは、今回のニューアルバムのプロデュースを担当しながらいっそう向上した実力を公開し、グループでパフォーマンスを担当しているメンバーのジョンアプとZELOが抑え気味だが華麗なパフォーマンスを誕生させた。B.A.Pの努力はずっと続く見込みだ。