「インタビュー」カン・ドンウォン「僕の司祭服姿が商業的? 考えてもいない」

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映画「黒い司祭たち」は公開前から俳優カン・ドンウォンの司祭服姿によって有名になった。

黒い司祭服を着たカン・ドンウォンの姿は、映画「オオカミの誘惑」の時と変わらなかった。観客の女性たちは歓呼し、映画への関心を高めた。

映画「黒い司祭たち」は、危機に直面した少女たちを救うためにミステリー事件に翻弄される二人の司祭を描いた作品。

カン・ドンウォンは本作で悪魔払いの儀式を行うキム神父を手伝う問題児の神学生チェ助祭を演じる。

オカルトというジャンルに比べて本作は、愉快さと真剣さが入り混じったちょうど良いバランスで、観客から良い評価を得た。

韓国では公開3日で100万人を突破し、興行的にも良い兆しを見せている。

「それが目標でした。絶対に驚かせる映画は作らないようにしようと。ジャンルはホラーだと思うかもしれませんが、僕たちの映画はスリラーです。驚かせないようにしようとしました。音などで驚かせたりしないようにしたんです。」

映画「黒い司祭たち」との縁は、ミジャンセン短編映画祭から始まった。審査委員をしていていた時、短編映画だった「黒い司祭たち」を楽しく見ていたが、長編版として修正されたシナリオが自分のところに来たのだ。よく作られた短編は“プレッシャー”というより、“良い参考”であった。

制作会社のZIPCINEMAとは、もう5作品目を共にしてきた。カン・ドンウォンは「ZIPCINEMAのカギをもらっている」と言って笑わせた。

「もう社員みたいなものですね。3作品目の時によく事務所に行っていて、カギをほしいと言いました。そうしたらくれたんです。すぐに返しましたが、本当にくれたんですよ(笑)。でも今は引っ越ししたんです。今のところは駐車場が外にあって、パスワードも教えてくれました。」

「黒い司祭たち」の結末は、いろいろと続編を考えられる内容だった。実際に俳優たちは「続編が出るとしたら?」という状況を仮定して話をしていたという。

「オカルト的に作るのは嫌でした。商業的に作りたかったんです。オカルト映画の中に商業的な映画が少ないです。だから作ってみたかったんです。僕たちで続編を作るとしたら、もっと語りたいことが多くなると話していたんですよ。多様な面で楽しくなるだろうと。わかりません。どのくらい観客が受け入れてくださるかはわかりませんよ。」

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神学生を演じるためにカン・ドンウォンは、ラテン語や中国語のセリフを暗記しなければならなかった。“暗記をすごく嫌がる”彼だが、演技のために何十回も聞きながら覚えた。

A4用紙で3枚ほどの長い祈祷文を寝る時も聞きながら繰り返した。また彼は劇中で子豚とも演技をするが、豚と共に演技すること自体が簡単ではなかった。

「豚との演技は“コントロール”できるものではありませんでしたね。とにかく赤ちゃんだったし…何か月って言ったかな?生後何か月もたっていないような、まだ成長過程にある子どもで、初めは小さかったんです。撮影が終わるころには2倍になっていました。重いし、きちんと洗わないと臭うし。最後まで言うことを聞きませんでしたね(笑)。」

カン・ドンウォンは自ら神父のもとを訪ねて、何日か共に生活をしたりもしたが「もし実際に神父になってみたいと思わなかったか」という質問に「思いもよらないことだ」と否定した。

「僕はそのくらいの犠牲精神がありません。できないと思います。『人ができることだろうか』と思ったくらいです。本作を撮りながら一番心に触れたのは、キャラクターを準備しながら、僕が一番気になっていたものの一つでした。どうやって多くの人がやってきて話すことを全て聞くことができるだろうか?いい話ばかりしないと思います。悩みがあって、良くないことがあるから打ち明けて、告解して…。他人に漏らすこともできず、警察につかまっても言うことはできないでしょ。もし誰かが人を殺したと言っても、通報することもできないんですよ。極端な話をすればですけど。だから聞いてみたんです。『どうしていらっしゃるのか』と。一言おっしゃいました。『私は耳を貸している人』だと。」

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カン・ドンウォンは問題児の神学生が、高校生の時の自分と似ていると言った。今も変わらないと。「他の人がみんな良いと言えば『本当に良いのか?もう一度考えてみる』と言ってきちんと考えを明かす姿から劇中のチェ助祭と重なる部分がちらりと伺えるようだった。

外見に対する感嘆と称賛は、カン・ドンウォンと切っても切れない部分だ。「カン・ドンウォンの司祭服が商業的だ」という評価も出ているが、このような称賛に対して本人は「そのようにまで考えられない」と言った。

「映画『群盗:民乱の時代』の時も韓服を着るからとそんなふうに思ったことはありません。若い時は衣装に神経を使いましたが、ある時から神経をほとんど使わなくなりました。皆さん専門家なので、その方のおっしゃるとおりに着ているだけです。」

注目度の高い外見に対するプレッシャーへの質問も常に彼に付きまとうものだが、本人はそんなことはないと演技者としての自負心を見せた。「演技のうまい」俳優らしい答えだった。

「外見に対する関心がプレッシャーではないかと聞かれました。でもそういったことは特にありません。ただやればいいだけなんです。演技をもっと一生懸命やろう、それが僕の仕事ですから。外見をわざわざ選ぶキャラクターをしたり、とぼけたキャラクターをしたり、身体の変化を与えることをしたりはしません。僕は年を取り続けていくわけだから。あえてする必要があるのかと思ったりします。俳優ごとにできるキャラクター、できないキャラクターがあるように思います。長髪のキャラクターは僕がよく合うでしょう。だけど完全に剃った頭が似合う人もいるし、長髪が似合わない人もいるでしょう。もちろん、そうだとしても挑戦したくないわけでもありません。すべてやってみたいです。」

WOW!korea提供

2015.11.21