<トレンドブログ>「FTISLAND」イ・ホンギの告白、韓国の健康保険制度まで変えた…患者の負担減少



「今歩いているトンネルの終わりに光があるように希望があります。あきらめないでください。」
本当の善なる影響力とはこれを言います。イ・ホンギ(FTISLAND)の勇気ある闘病の告白が社会を変えました。20年間苦しんでいる化膿性汗腺炎を明らかにした彼の決断が治療薬の健康保険適用という実質的な変化につながったのです。対外的なイメージが重要な芸能人が“化膿性汗腺炎の顔”になることを買って出た勇気が数多くの患者に希望を与えました。
化膿性漢腺炎は、臀部や股間、脇の下などの皮膚が重なる部位に痛みを伴う炎症性結節と悪臭のある膿瘍(のうよう)と瘻管(ろうかん)が繰り返して出来る慢性炎症性皮膚疾患です。
韓国内の患者は1万人余りに過ぎません。病気の認知度が低く、恥ずかしさのために診断さえも受けられないまま放置されてしまいます。にきびや毛嚢(もうのう)感染と誤診される場合も多いです。
ホンギは中学生の時から症状が始まりました。「学校の椅子にお尻を半分だけかけて座った」と告白するほど日常が苦痛でした。20年間8回の手術を受け、学生時代には授業中に膿瘍が破れて制服が汚れて早退したこともあるといいます。

放送中も症状が悪化しました。「ひどくなれば放送の途中で出て来たり、コンサートがキャンセルされた。歩くこともできず歌も歌えなかった。飛行機にも乗れず熱もしょっちゅう出た」と芸能人としての困難も打ち明けました。
ホンギが初めて化膿性汗腺炎を公開したのは簡単な決定ではありませんでした。
2023年、ある製薬会社が運営するYouTubeチャンネルで化膿性汗腺炎に関して公開されたキャンペーン映像は爆発的な反応を集めました。公開1か月で累積ヒット数が100万回を突破し、ホンギの個人のSNSまで合わせると150万回を超えました。
ホンギの告白がもたらす最大の変化は、治療薬の健康保険の適用でした。これまで新薬は保険が適用されず、患者が年間1500万ウォン(約157万円)の薬代を全額負担しなければなりませんでした。
ホンギは似たような症状に苦しむ人々に「似たような症状があれば、きちんと診断と治療を受けてほしい。いくら大変な状況でも、今歩いているトンネルの終わりには光があるように希望があるはずだ。あきらめてはいけない」と訴えました。
ひとりの芸能人の勇気が社会的な認識を変え、治療剤の健保適用という制度的な変化まで引き出した事例です。ホンギの告白は、20年の闘病を超えて数多くの患者に実質的な希望を伝える社会的メッセージとなりました。

 

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2025.11.24