「イベントレポ」WOWOW連続ドラマ初主演 多部未華子 、ミステリー初挑戦 川西拓実(JO1)、 桜井ユキ、石田ひかり、寺島しのぶが登壇!「連続ドラマW シャドウワーク」完成報告会(オフィシャルレポート)

また、DV被害者をシェアハウスに導く看護師・路⼦を演じた⽯⽥さんも、「路⼦は、⾃分も過去に被害を受けていたことがあり、弱い⽴場に置かれている者たちの想いをよく分かっている⼈物。被害者たちが⽣きていくためにはこの道しかないんだ、という究極の葛藤と強い使命感を持っている⼥性だと思って演じていきました」と、その役どころについて語りました。
そんな路⼦と⼀緒にシェアハウスを運営している家主・昭江を演じたのは、寺島さん。重いテーマを持つ本作について「性被害や幼児虐待など、弱い⼈間が強いと思われる⼈間に踏みにじられてしまう事件がリアルに起きているなかで、この作品はフィクションではありますが、多かれ少なかれいずれこういうことになる、という忠告になっているのかなとも思います」と、その思いを明かしました。
本作は、DV被害に苦しむ⼥性たちがたどり着いたシェアハウスが舞台の物語。多部さんが「演じるという意味では苦しい葛藤があった」と語るようにシリアスなシーンが多かった⼀⽅で、撮影現場は和気あいあいとした雰囲気だったそう。
「(寺島)しのぶさんを始め、皆さんの切り替えが本当にすごいんです。楽しい話をしていたかと思えば、突然『このシーンは…』と役の話になることもあって。さまざまな世代の俳優さんと⼀緒に過ごせたことも貴重な経験でしたし、学びになることも多く、充実した時間でした」と撮影を振り返った多部さん。
また、中盤からシェアハウスでの撮影に参加した桜井さんは、監督からその⼀致団結した雰囲気について「途中から馴染むのが難しいかも」と冗談交じりに脅かされていたそう。「初⽇はドキドキしていたんですけど、温かく迎えてくださってホッとしました」と、当時の⼼境を明かしました。
そんな桜井さんと川⻄さんによる刑事パートの撮影も和やかに進んでいたとのこと。桜井さんは、川⻄さんについて「『お芝居の経験があまりない』とおっしゃっていましたが、荒⽊が薫に対して感情を吐露するシーンのエネル ギーと集中⼒がすごかったです」と、その演技を絶賛。
「ありがとうございます!」と笑顔を⾒せた川⻄さんでしたが、桜井さんからは「でも、川⻄さんはすごいときとダメなときの差が激しくて…」という⾔葉も。というのも、とあるシーンでセリフが出てこなかった川⻄さんが「ごめんなさい!」とかわいい表情を作って謝ってきたことがあったそう。「こういうところが愛されキャラなのかなと思ったんですよね。でも、かわいさで乗り切ろうとするのはどうかなって(笑)」と指摘する桜井さんに、川⻄さんは「いや、でも…」としどろもどろ。最終的に「ごめんなさい」とかわいく謝る姿があり、これには場内からも笑い声が上がっていました。


⼀⽅、川⻄さんからは「控室に⾍がいたんですけど、⾍嫌いな僕が『うわ!』って怖がっていたら、桜井さんがその⾍を退治してくれました」というほほえましいエピソードも。劇中さながらの先輩・後輩関係を築いていたことがうかがえました。
また、劇中のシェアハウスにある“ルール”にちなみ、キャスト陣に“⾃分⾃⾝や家族内でのルール”についての質 問も投げかけられました。まずは、多部さん。【⾜⾸を常に温める】が今のルールだそうで「寒くなってきたので、⽇課です」とニッコリ。そして、桜井さんは「好きすぎて買いまくっていたら置くところがなくなってしまいました」と【観葉植物は年に1個まで】。
【夜⾵を浴びる】というルールを挙げたのは川⻄さん。「四季それぞれの夜⾵を浴びて気持ちをリセットしています」とのこと。寺島さんは「⽣きていくうえで⼤切にしていること」として【give and take】という⾔葉を披露しました。ラストの⽯⽥さんは「これまで⼀⽣懸命やってきたけど、娘も成⼈したので私は家事から卒業します!と宣⾔しました」と【私は何もしません、皆さん各々で!】という⽯⽥家のルールを明かしました。

完成報告会の最後には、「荒⽊は、若者代表であり、男性代表の視点の役ではありますが、視聴者の皆さんに⼀番近い視点を持つキャラクターでもあるのかなと。伏線もたくさんありますので、1話ずつ⼤切に観てもらえたらうれしいです」と川⻄さん。続けて「⼈としての尊厳を踏みにじられた者、踏みにじった者、その両者を描いている作品です。究極の葛藤を⽣きる私たちの姿をぜひ観てください」と⽯⽥さん。
そして「周りから『久しぶりに次が気になるドラマに出会えた』と褒めてもらえた作品。このドラマを観るためにぜひWOWOWに加⼊していただきたいです。きっと損はさせません!」と寺島さん。「観ていただき何かを感じていただくことも⼤事ですが、実際にこういうDV被害者の⽅がいるということを知るきっかけになる作品になったらとても光栄だなと思います」と桜井さんと、改めて本作への想いを語ったキャスト陣。

最後に、多部さんが「このドラマは、傷を負った⼥性たちが⾃分と周りを信じて⼀筋の希望と勇気と決意を持って⾃分の⼈⽣を切り拓いていく物語です。ただただエンターテインメントとして観ていただきたい気持ちもありますが、DVだけでなく何か困難な思いをしている⽅にとって救いのきっかけになったらとも思います」とメッセージを送り、完成報告会を締めくくりました。


【放送表記】

「連続ドラマW  シャドウワーク」

11⽉23⽇(⽇・祝)午後10:00より、WOWOW・WOWOWオンデマンドにて放送・配信スタート(全5話)

■「連続ドラマW シャドウワーク」本予告

2025.11.18