◇ “エクバンウォン”(EXO+防弾少年団+WANNA ONE)時代を共にした「EXO」まで帰還
興味深いのは、このような雰囲気の中に、「EXO」のカムバックの便りまで伝えられたという点。「EXO」は、12月13日から14日の2日間、インチョン・チュン(中)区のインスパイアアリーナで、ファンミーティング「EXO‘ verse」を開催する。彼らは、ファンミーティングで、ファンと再会した後、来年の第1四半期中に新しいフルアルバムを発売し、カムバック活動を展開する。
「EXO」は、2012年のデビュー時から爆発的な人気を集め、翌年から多数のミリオンセラー音盤を誕生させ、低迷していた歌謡界の音盤市場に活力を吹き込んだ。2013年にデビューし、活動時期が重なる「BTS」とも縁が深い。「EXO」が人気疾走を続けたなかで、「BTS」が本格的に人気軌道に乗り、「PRODUCE 101」シーズン2のデビュー組「Wanna One」が突風を起こし始めた時は、いわゆる“エクバンウォン”という新造語が作られたりもした。「EXO」、「BTS」、「Wanna One」の2組が、歌謡界を掌握しているという意味だった。
「EXO」のメンバーの中には、XIUMINが2019年5月、一番先に入隊した。最期に入隊したKAIの入隊時点は、2023年5月。「BTS」と異なり、各メンバーが同じ時期に入隊せず、“軍白期”を完全に終えるまで、相当な時間がかかった。「EXO」は、9月にSEHUNが代替服務を終え、すべてのメンバーが国防の義務を履行した“グンピル”(兵役を終えて除隊した状態)グループとなった。
「EXO」は、“軍白期”を送る渦中に、時々、活動が可能なメンバーが集まり、ニューアルバムを出した。グループの最後のアルバムは、2023年7月に発売された7thアルバム「EXIST」。今回のファンミーティングとニューアルバムの作業には、SUHO、CHANYEOL、D.O.、KAI、SEHUN、LAYの6人が共にした。メンバーの中のCHEN、BAEKHYUN、XIUMINは、SMエンタテイメントと清算金もんだいで、法的争いを起こしており、活動参加が難しい状況。双方が葛藤を乗り越え、「EXO」の“完全体”カムバックが実現されるかも関心事だ。
歌謡界に大きな道しるべを残した「BTS」と「EXO」のグループ活動再開は、象徴性が大きい。彼らの復帰は、「NCT 127」、「SEVENTEEN」など次期トップボーイズグループの走者たちが、“軍白期”シーズンを迎え、“完全体”活動が難しくなったことに対する“物足りなさ”を慰めてくれるうれしい便りだ。「NCT 127」のメンバーの中では、テヨンとジェヒョンが入隊し、ドヨンとジョンウが来月、軍服務を始める。「SEVENTEEN」のメンバーの中では、ジョンハン、ウォヌ、ウジ、ホシらが国防の義務を履行している。
大衆文化評論家のシム・ジェゴル氏は、「すでに10年をはるかに超えたライバルグループが同じ時期に、ニューアルバムを発売するということだけでも、音楽ファンをときめかせるイシュー」とし、「『BTS』と『EXO』のいずれも、依然として莫大な影響力を持つだけに、新曲の方向性をはじめとする小さな動き一つひとつに、国境と世代を超越した熱い関心が続くだろう」と見通した。
WOW!Korea提供









