さらに、「この曲に込められているメッセージが温かく、そういった思いが皆さんに伝われば良いなと思い選びました」と紹介して披露した曲は、「ひまわりの約束」。「大切な人との約束を守りたい、いつもそばにいるよ」という温かいメッセージを、一言一言噛み締めるように歌い、会場には心温まる空気が広がった。
そしてクライマックスへ。「これからもファンとともに前に進んでいく」というメッセージを感じさせる映像が流れたあとには、その映像に続くかのように、未来への希望や再会への願いを表現した「恋しくて逢いたくて」を披露した。「皆さん、どうでしたか? よかったですか? 今も心臓がバクバクしています。皆さんに僕の1stアルバムのタイトル曲をお届けするということで一生懸命準備しながら、ワクワクしながらもドキドキしました。心臓が爆発してしそうです」と率直に気持ちを語る。
今回のアルバムは彼にとって重要であり、同時に新たなスタートを意味する作品。「今まで皆さんと過ごした大切な時間を振り返りながら、今回のアルバムを通して自分がやりたかった音楽的なことも伝えたかった。この曲で皆さんと新しいスタートを切れることが幸せです」と語り、日本語で「幸せです!」と叫び、感情を爆発させた。さらに、「いつも一緒にいてくれますよね。ずっと。約束」と伝えると、ファンも「約束!」と応え、会場はさらに絆で包まれた。
あっという間に時間が過ぎてしまい、「信じられない!」と日本語で残念がりながらも、最後の曲を披露することに。
「残念ではありますが、春の感性を込めてお届けしたいと思います。一緒に過ごした時間が皆さんの記憶の中に長くとどまることを願っています。一緒に記憶にとどめておきましょう」と語ると、「桜風」を披露。
花道の先端が上昇し、桜をイメージしたピンクのライトや花びらが会場を舞う中、優しく歌うパク・ヒョンシクの声で会場は温かく包みこまれた。ファンはその温もりに浸りつつ、まだ一緒にいたいという気持ちを手拍子に込め、アンコールを求める。スクリーンには、「アルバム発売おめでとう」、「私の最愛ヒョンシク」、「幸せにしてくれてありがとう」と書かれたボードを持つファンの姿が映し出され、会場中にパク・ヒョンシクへの愛があふれていた。
そして、そのファンの想いに応えて、再び登場したパク・ヒョンシクは「I Love You Girl」を披露。マイクを客席に向けると、ファンの大合唱が会場を満たし、ヒョンシクは嬉しそうにその声に耳を傾けていた。ファン一人一人の顔を見つめながら歌う姿や、ファンからの「大好き」という言葉を全身で受け止めるように両手を広げるシーンには、多くの人々が感動したことだろう。
パク・ヒョンシクは「本当に幸せです。みなさんと一緒に楽しむことができてとても楽しかったです」と語り、日本語でも「本当に最高」と叫ぶと、会場からも「最高!」の声が響いた。写真撮影のスローガンタイムも行われ、最後までファンと一体感を楽しんだ。
「本当に最後の一曲になりました。あっという間に時間が過ぎてしまいましたね」と語りかけ、「星のように」を披露。花吹雪の中、両手を掲げて「ありがとうございます」と日本語で伝え、客席をゆっくりと見渡しながら深くお辞儀をしてステージを後にした。
最後にスクリーンに映し出された「To. Sikcret」への直筆メッセージが、会場にいたすべての人の胸を温かく満たした。
「PARK HYUNG SIK 2025 FANCON [BEGINNING]」は、その名の通り、新しい始まりをファンと共に刻んだ一日。歌声、言葉、そしてまなざしのすべてが、Sikcretへの深い愛であふれていた。
「ずっと一緒にいましょう」「約束」という言葉を繰り返したヒョンシク。ファンと彼の絆はこれからも強く、そして温かく続いていくことを感じさせてくれる、忘れられない時間だった。
取材:Korepo(KOREAREPORT INC.)