『層間騒音』韓国版予告篇
今回解禁された韓国版予告編は、日本版の予告編と打って変わった怖さが体感できるといい、本国で話題を呼んだ。日本版の予告編では、ベートーヴェンの名曲「エリーゼのために」の電話着信音に乗せてスタートする。しかし韓国版では、「真下の部屋の者です」と語る男性が、玄関ドアに設置されたナンバーキーを、包丁で突くという衝撃的なシーンから展開されていく。
聴覚障がいを持つ主人公のソ・ジュヨンが、突然行方をくらました妹のジュヒを探すために、住んでいた古い団地を訪れた。ジュヒの部屋で、失踪した手がかりを探していると、勢いよく出る水道の音、部屋の天井を叩く住民女性、洗濯機の音といった生活音が鳴り響くシーンが投映されていく。そして英題となっている『NOISE』(騒音)という文字が横に流れると、「静かにしなさい!」、「もうやめて!」、「誰だー!」といった、薄気味悪い声を轟いていく。この叫び声は、この団地に住んでいる人たちの、おぞましい悲鳴だという…。
続いてカタカタという異音に併せて場面が転換すると、“キーン”というこの世のものとは思えない“怖音(ふおん)”が聴こえてくるはず。約5秒間の怖音が聴いたジュヨンが、「聞こえる? 音がするでしょ! 604号室は取り憑かれてるわ」と叫ぶ姿を捉えており、妹が暮らしていた部屋が恐ろしい怪奇に巻き込まれていることを示唆している。“みんなおかしくなる”と語られる、この団地に住んだ人たちにしか聴こえない怖音の正体とは…? 日本版予告編とは違った視点で描かれた、韓国版の予告編でも恐怖を味わっていただきたい。
併せて届いたのは、突然失踪したジョヒの“捜索ビラ”となり、団地に住む住人に向けて配布されたという。大きな文字で「妹を探しています」というコピーが躍っているのだが、しわくちゃになったと思われる紙しわが出来ており、住民たちの無関心さが伺い知れる。果たして彼女の安否が無事なのか、注目度の高い資料となっている。
さらに登場人物たちを解説した『騒音がする団地・相関図』も到着しており、“うるさいと毎日叫ぶ704号室”、“親切だがどこか引っかかる804号室”、“騒音に悩まされて刃物を持って玄関まで脅しにくる504号室”といった住民たちを紹介している。この中に、妹失踪理由のヒントを持つ人物がいるのかも気になってしまう。
撮影現場でも怪奇現象が起きたという本作の“怖音(ふおん)”体験を、ぜひ映画館でも追体験いただきたい!
監督:キム・スジン
出演:イ・ソンビン、キム・ミンソク、ハン・スア、リュ・ギョンス、チョン・イクリョン他
2024│韓国│韓国語│93分│カラー│ビスタ│5.1ch│原題:노이즈│映倫:G│提供:ツイン、Hulu│配給:ツイン
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公式HP:https://soukansouon-movie.com
1010月10日(金)新宿武蔵野館・ヒューマントラストシネマ渋谷ほか、全国ロードショー