ユンホの“レッスンミーム”は、一時的な流行以上に実際の成果につながっている。関連の映像クリップは、YouTubeで数百万ビューを越えて話題となっている。SNSのハッシュタグ「#ユンホレッスン」などは、TikTokとInstagramなどでそれぞれ3000件以上のコンテンツが制作されている。
音源チャートの再浮上も続いている。音源プラットフォームMelonによると、今月3日~5日、2021年に発売されたユンホの「Thank U」の鑑賞者数は1か月前の6月3日~5日より、なんと56倍も増加した。音源発売から4年ぶりに再浮上を始めたのだ。
6日には、SMの後輩グループ「RIIZE」のコンサートを訪ねて「レッスン完了」というタイトルで「Thank U」チャレンジ映像を撮影し、24時間が経つ前に600万件を超える視聴数を記録した。
広告界のラブコールも期待されている。“自己啓発”キャラクターとかみ合うモデルのオファー、ユンホのレッスンモーメントを集めた絵文字商品の発売などが挙げられている。
ユンホの“レッスン”はただ単にひとりのアーティストの個性が広がった事例ではない。コンテンツ過剰時代にスターの自己意識とパーソナルブランディングがどのようにミームとつながり、それがファンダムの外部まで拡張されるかを示す事例だ。これはコンテンツ消費を誘導し、ブランド化できる新たな方向に“ミーム”が進化しているという証拠だ。
こうした現象は、2020年歌ピ(RAIN)の「GANG」の再浮上を思い浮かばせる。当時も真剣なパフォーマンスが逆説的に一般大衆の笑いを刺激し、「1日1GANG」シンドロームに拡散され、ピは音楽、バラエティー番組、広告などで第2の全盛期を迎えた。ユンホも今、よく似た地点に立っている。