3回目のシーズンを迎えただけに、今では単純な合同ステージ以上に、PALMTREE ISLANDの公演哲学とアイデンティティを集約した「ブランドシリーズ」として位置づけられている。ヤン・ジュイン音楽監督の指揮の下、雄大なフルオーケストラが劇場の中を埋め始めると、客席には一気に戦慄が広がり、続くミュージカル「アラジン」の「Overture」と俳優8人の「Arabian Nights」は、PALMTREE ISLANDのガラコンサートの華麗な帰還を知らせる完ぺきなオープニングで観客の歓声を引き出した。
「アラジン」、「ディア・エヴァン・ハンセン」、「シカゴ」、「ライオンキング」、「ウィキッド」など多様なジャンルと雰囲気に満ちたミュージカルナンバーがひとつの流れの中に有機的につながり、ナンバー間の流れを活かした演出と構成で観客を引き込み、大きな好評を集めた。
ミュージカル「ライオンキング」を代表するナンバー「Circle of Life」では、男優6人が客席から登場して、観客との距離を縮めていく演出で公演に集中させた。ステージ上の音楽的なストーリーだけでなく、俳優たちが伝えたエピソードと愉快なトークも公演の中心軸となった。 8人の俳優がお互いに対する愛情と信頼の中で明きらかにしたエピソードは、単なるガラコンサート以上のあたたかいストーリーテリングで観客と深い共感を成した。
PALMTREE ISLANDのコンサートのもういとつの見どころは、ソロからアンサンブルまで様々な構成のステージの組み合わせだった。キム・ソヒョンとソン・ジュノの「The Phantom of the Opera」は絶妙なハーモニーと爆発的な高音で観客を引き込み、チョン・ソナの「Popular」ではジュンス、ジン・テファ、ソ・ギョンスが日ごとにエルファバ役を交替しながらひと味違った楽しさを加えると同時に、グリンダに扮したチョン・ソナは優れた表現力とあふれるエネルギーで舞台を主導した。
「白野」の「巨人を連れて来い」では、男優6人の強烈なアンサンブルが会場を圧倒し、ジュンス、キム・ソヒョン、チョン・ソネ、ソン・ジュノ、チョン・ウォニョン、ジン・テファ、ソ・ギョンス、イム・ギュヒョンが披露した俳優のソロナンバーも完成度の高い公演で観客の熱い反応を集めた。