怖いものもためらうこともなさそうに見えるテギョンのイ・ボンの真価は、恋に落ちながらいっそう輝いた。自身の初夜を奪ってしまった端役のチャ・ソンチェク(ソヒョン)と婚姻するため手段も方法も選ばないイ・ボンのブルドーザーのような愛し方は、テギョンの熱演でさらにスペクタクルに描かれている。
チャ・ソンチェクのあらゆる鉄壁のガードにも決して揺るがない頑固さはもちろん、どんな状況でもチャ・ソンチェクだけを見つめる特別な狂気(?)、チャ・ソンチェクを救うためなら虎とも対決し、伝染病が蔓延する村にも飛び込む生真面目なほどの純情さを強烈に盛り込んでダイナミックな楽しさを加えた。
内面に傷を隠し持った冷血漢とひとりの女性だけに直進する純情な姿を行き来しながら物語をより豊かにするテギョンの演技に好評が集められているため、今後の活躍がいっそう楽しみだ。