〈カムバック時期はいつ? ことしの下半期、あるいは来年上半期予測〉
カギは“カムバック時期”だ。メンバーたちは今月にみんな除隊するが、完全体のカムバックが今すぐおこなわれるのは、現実的に不可能である。「BTS」のメンバーたちは、アルバム作業の完成度のために相当な時間をかけることでも有名だからだ。「BTS」が完全体で出した最後のアルバムは、入隊前の2022年6月にリリースしたアンソロジーアルバム「Proof」だ。
HYBEのCEO(最高経営者)イ・ジェサンは、ことし3月の定期株主総会で「『BTS』のメンバーたちは、軍服務を終えて復帰後、活動のための準備と作業の時間が必要である」とし、「事務所もトップティア(最上級)の作曲家と準備しているが、アーティスト(「BTS」メンバーたち)の熟考と準備が必要である」と語った。
業界では、完全体の新譜はことしの下半期、さらに遅くなる場合、来年の上半期になる可能性あると予想する。まだメンバーのJ-HOPEの韓国国内公演のスケジュールが残っており、JINは来月にコヤン(高揚)を皮切りに、8月まで全世界でファンコンサートを続けていくため、すぐの復帰は容易でない。業界では、昨年電動キックボード“飲酒運転”で物議を醸した“SUGAリスク”に対する観望も必要だろう。ただし、その前に“シングル”形態の作品が出る可能性は高い。
先立って、「BTS」メンバーたちは完全体でトップに登りつめただけの活躍を、ソロ活動を通じて見せた。JINの入隊後、グループの活動はなかったが、順次入隊に先立って発売したソロアルバムで、7人のスーパースターの底力が立証されたのだ。
JIMINのソロ2ndタイトル曲「Who」は、軍服務中に発売し、ビルボード「HOT100」に33週間ランクインして、K-PO最長期記録を打ち立て、「Like Crazy」は、このチャートで1位になった。JUNG KOOKも「Seven」で同チャート1位になり、“ポップスター”の存在感を見せた。RMの「LOST!」のミュージックビデオは、「シャークミュージックビデオアワーズ」、「シスロペフェスティバル」など、多数の国際授賞式で賞を受賞し、アーティストとしての芸術性を固めていっている。
〈「今度はグラミー」…ツートラック戦略で最後の夢をかなえる〉
完全体が見せる音楽については、“ツートラック”戦略でくるはずだという観測が多い。シングル作業では大衆性を強化して商業的成果を出し、フルアルバム作業では「BTS」のかなえきれていない夢に向けるのである。
特に、彼らの“最後の宿題”がグラミーであるほど、カムバック最初のアルバムは本格的な“グラミー狙い”音楽になる可能性が高い。それまで、「BTS」は韓国歌手としては唯一のビルボードメインシングルチャート「HOT100」1位、グラミー賞にノミネートされた唯一の韓国歌手など、大記録を達成してきた。グラミー賞まで受賞することになれば、まさにK-POPシーンの“伝説”になることができる。
除隊したメンバーたちは、すでに“カムバック”に対する意志を燃やしている。リーダーのRMは、除隊当日「コンサートが一番したい。早くアルバムを作って、またステージに復帰できるようにする」と話した。JIMINも、「僕らが描いていた絵をずっと描いていく」と語った。
ポピュラー音楽評論家のキム・ドホン氏は、「みんなが待ってきたビッグネームであるため、関心と期待が大きいのは事実」としながらも、「どのような圧迫もなしに、自分たちがしたい音楽を主体的に見せるアルバムに戻るのが、最も『BTS』らしい姿だろう」とした。
すぐのカムバックは難しくても、業界ではメンバーたちがどのような方法でも、一緒にいる姿を見せて、復帰に始動を出すものと見ている。ソロ活動中のメンバーの公演に参加したり、ファンミーティングの可能性も大きい状況だ。
すでに復帰と共に、全世界のARMYたちを浮き立たせるオフラインイベントが予告されている。毎年「BTS」のデビュー記念日(6月13日)に開かれる「BTSフェスタ」は、今月13~14日にキョンギ(京畿)高陽にあるKINTEX第2展示場で開催される。メンバーたちの音声メッセージが込められた“ボイスゾーン”、「BTS」の受賞トロフィーを展示する“トロフィーゾーン”を通じて、グループが歩いてきた道を一緒に祝う。同日、高陽総合運動場ではJ-HOPEのソロワールドツアーアンコールコンサートも開かれ、除隊したメンバーたちが参加する可能性もある。
WOW!Korea提供