「イベントレポ」JAEJOONG(ジェジュン)が最新EP『Beauty in Chaos』を携えたアジアツアー日本公演にてバラード封印のロックナンバー中心セットリストでファンを魅了(オフィシャルレポ)

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ここで一度、映像パートを挟むと、白シャツ&黒ネクタイをラフに着こなしたスタイルに衣装チェンジしたJAEJOONGが登場して後半戦がスタート。高さ約8メートルに釣り上げられたステージ上で、観客全員が見上げる中、EP『Beauty in Chaos』のタイトル曲「ROCK STAR」をパフォーマンス。その名の通り、「自分だけのロックスターになれる」というメッセージを込めたナンバー。サビのシンガロングで一体感が生まれると最後は銀テープが舞い上がり、多幸感溢れる後半ブロックの始まりとなった。続いて、バスドラの4つ打ちに合わせてクラップが沸き起こる中、「Good Morning Night」ではトロッコに乗って客席へ。これには会場後方のファンも歓喜。さらに、「みんなで声を出して歌って」と呼びかけると「Glorious Day」へ。疾走感と高揚感溢れるライブの定番曲だ。最後は空と雲、そして、花火がビジョンに映し出される中、ギタリストとベーシストを従えてセンターステージでパフォーマンス。「Wooh Wooh」というコールの大合唱で会場は温かい空気に包まれた。

続くMCパートでは、「最高に楽しい。(今回は)ロック曲を増やしたけど、どうかな?バラード無し、ダンス曲無し…。僕は大変だけど、盛り上がっているみんなの姿を見ると力をもらえて歌うことができる」と語って会場を沸かせると、「引き続き、大きな声を出して歌って」と呼びかけて、最新EPから「In Chaos」と「Miracle」の2曲を続けて披露。発表されたばかりの新曲だが、ファンの予習はばっちり。照明やスモークの演出にも煽られながら、ファンのコールや歌声が加わって更なる盛り上がりを見せていく。「Miracle」ではそんなファンの姿からパワーをもらい、センターステージでジャンプし、客席にマイクを向けながらパフォーマンスするJAEJOONGのうれしそうな姿が印象的だった。

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いよいよライブも終盤戦。最後までロックなセトリが続いていく。まずは、激しいギターサウンドに引っ張られていく「9+1#」。そして、ハイトーンボイスやシャウトが冴え渡る「Welcome To My Wild World」へと続く。バンドメンバーの紹介を経て、このブロック最後の曲は「Walking On Water」。青を基調とした照明とペンライトに照らされる中、ビジョンにも水中の映像が映し出され、浮遊感あふれる夢見心地な時間が流れていた。

そして、最後のMCパートに。「音楽の力はすごい。音楽がない世界は考えられない。音楽があるから生きていける」というJAEJOONGの熱い言葉が胸に響いたファンも多かったのではないだろうか。さらに、ロックナンバー中心のセトリで臨んだ今回のライブの感想として、「いつかはスタンディングのライブをやってみたい」と語ると、ファンからも拍手と共に「やろう!」、「やって!」という声が挙がった。そんなJAEJOONGからファンに贈る最後の1曲はファンソングである「I AM U」。歌詞がビジョンに映し出され、会場のペンライトが緑一色に染まる中、JAEJOONGが心を込めて歌い上げる姿が心に残った。ロックなライブの最後を穏やかに締め括る、ラストに相応しい優しい1曲で本編はフィナーレを迎えた。

すぐさまJAEJOONGコール(アンコール)が沸き起こると映像パートを挟んで、ステージ高台から再びJAEJOONGが登場。壮大なミディアムロックナンバー「Humanity」でアンコールはスタートした。会場に響き渡るJAEJOONGの美しいハイトーンボイス。この曲ではそんなJAEJOONGの歌声と表現力に圧倒されながら、ペンライトを強く握り締め、じっと見つめて聴き入っているファンの姿がとても印象的だった。

アンコールのMCパートでは、JAEJOONGがファンに対して「帰ったら何する?」と質問。会場からは「ご飯を食べる」、「ビールを飲む」など様々な答えが帰ってくる中、「俺はみんなのことを思い出す」と力強く語り、最後の最後までファンの心をわしづかみにすると、ラスト1曲は「To The Boy」。<Hey!>というファンのかけ声が欠かせないライブでの人気曲だ。JAEJOONG自身もペンライトを片手に、ステージの端から端まで移動しながらパフォーマンスしていく。歌唱後には、「2日間本当にありがとう。またみんなのもとに戻ってくるね。愛してるよ」と告げて、盛大なJAEJOONGコールを受けながらステージを後にした。

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今回のライブは最新EP『Beauty in Chaos』収録曲を中心に、新旧のロックな楽曲で構成。ロックサウンドでカムバックしたJAEJOONGが、タイトル曲「ROCK STAR」の通り、真のロックスターであることを証明したようなライブだったと言ってもいいのではないだろうか。今回のEPでも新たなアーティスト像を描き出したJAEJOONGだが、MCで「これからも色々なことに挑戦する」とファンに約束してくれたように、今後もジャンルレスでボーダーレスな楽曲を通して、様々な感情や表情を見せてくれることだろう。次にまた日本で会える時は、どんな姿を見せてくれるのか、楽しみに待っていたい。

Text: ATSUSHI OINUMA

『2025 KIM JAE JOONG ASIA TOUR CONCERT “Beauty in Chaos” IN JAPAN』 SET LIST

1.Last VoW
2.Dopamine
3.Goal In
4.Kiss B
5.Love You More
6.Summer J
7.One Kiss
8.Devotion
9.Mine
10.ROCK STAR
11.Good Morning Night
12.Glorious Day
13.In Chaos
14.Miracle
15.9+1#
16.Welcome To My Wild World
17.Walking On Water
18.I AM U
[Encore]
19.Humanity
20.To The Boy

 

WOW!Korea提供

2025.06.03