ライブの冒頭、舞台を覆うスクリーンにMBLAQ(エムブラック)のメンバーが次々と紹介されると会場のボルテージは早くもMAXに。
ステージ後方、高い位置にあるサブステージから、ファンの期待感を煽るようにゆっくりとリーダーのスンホ、ジオ、イジュン、ミル、チョンドゥンの5人が姿を見せるとその存在感に敬意を示すように、オールスタンディングで迎えるファンたち。
5階席までイエローのペンライトと熱狂的な声援で埋め尽くされた会場にそれぞれの個性にピッタリ合った黒の衣装を身に着けたMBLAQは堂々と「Y」を届け、オープニングを飾った。
「タシ」「STAY」と2曲を立て続けに披露した後、全員揃って「今晩は。MBLAQです」とあいさつ。
ミルが「ごはん食べましたか?ミルです」と呼びかけるとジオが「今日は…昨日よりたくさんみなさん…来ました?ジオです」とちょっと怪しい日本語で笑いを誘った。
「みなさん、準備できましたか?」とファンを促すイジュンに「今日も準備いいですか?スンホです」と続けるスンホに会場からは「イエ~」との大きな答えが返ってきた。
「お久しぶりです。チョンドゥンです」とチョンドゥンがあいさつすると「お久しぶりじゃないですよ。昨日もいらした方がたくさんいますよ(笑)」とツッコミを入れるミルに客席は大爆笑。
ミルがいつもいう言葉がありますとイジュンに促されたミルは「準備できましたか?」と会場になげかけると「今日はこれを20回準備しました」とイジュンが暴露。
日本語と韓国語を織り交ぜたトークでステージを盛り上げた後は「アチラン クニョ」をキュートなダンスと共に見せると「DRESS UP」では女性ダンサーと腰を使ったダンスでセクシーさを演出するなど、ファンを楽しませた。
「みなさん、楽しんでいますか?」とチョンドゥンがファンに声をかけると、「楽しむ準備できていますか?」とお約束の言葉でキメて満足げな様子のミル。
ここで「今日が誕生日の方がいらっしゃるので、僕たちがバースデーソングを歌います」とスンホ。
イジュンのビートボックスに合わせてミルがお祝いソングをプレゼント。
するとイジュンもオペラ並みの見事なテノールでバースデーソングを歌い、会場を沸かした。
5人揃った圧巻のパフォーマンスがステージで繰り広げられる中、ソロステージではメンバーそれぞれの魅力が炸裂。
ソロステージのトップを飾ったのはジオ。
世界的なピアニストYIRUMAがプロデュースしたソロ曲「Play that song」を別れた恋人を思う気持ちを切なく歌い上げ、会場に響き渡る歌声はメインボーカルとしての実力を見せつけた。
スタッドを施したブラックジャケットにブラックハットで大人の男に変身したチョンドゥンは5人のダンサーと椅子を使ったセクシーなダンスで大人の恋を切なく演出。
さらに女性ダンサーとスカーフを使ったダンスを見せるなど、魅惑のステージを提供した。
場内にこだまする激しいビートと点滅するライトが次にステージの期待感を高める中、両腕にスカルが描かれたジャケットを身に着けたミルが登場。
ソロヒップホップ曲「イリオノラ」をノリノリの音楽とパワフルなラップでラッパー・ミルの魅力を発揮、ヒップポップの世界へと誘った。
赤いTシャツにアメフトのヘルメットをかぶり、サブステージから徐々に姿を見せたスンホは「ミチョボレ」をエネルギッシュに送り届け、ミルからバトンタッチしたヒップホップの世界感をブレイクダンスでさらに印象付けた。
ソロステージのラストに金髪のウィッグにブラックのワンピース、そして足元には赤い靴を履き女装して登場したイジュンはIUの「赤い靴」と少女時代の「Genie」を女性ダンサーといっしょにカバーダンスを披露するとライブは最高潮へ。
続いて実の姉DARAのヘアスタイルで登場したチョンドゥンは2NE1の「I AM THE BEST」を。
メンバー全員がビヨンセをイメージしたゴールドの衣装で「Single Lady」のダンスを力強く踊るなど、多大なファンサービスに会場は歓喜の声に包まれた。
スクリーンに映し出される映像と、スクリーン越しに見える白い衣装にチェンジしたMBLAQがスタンドマイクを使ったセクシーなダンスを披露。
幻想的な雰囲気を醸し出した瞬間、スクリーンが落ちて、近未来的な白い衣装の5人が現れた。
大歓声の中、エレクトロニックナンバー「SMOKY GIRL」を独特のステップと骨盤ダンスで魅了。
さらに暗転したステージに浮かびあがる蛍光色の5人はファンの心を惹きつけて離さない。
「準備できてますか?」とのミルの言葉にハンズアップで応えるファンたち。
「1、2、3、レッツゴー!」の掛け声でオリコン1位を獲得した日本デビュー曲「YOU’RE LUV」「MONALISA」を日本語で歌唱。
ステージに登場した白いピアノを赤い衣装のスンホが奏でるメロディーは、そのピアノの音色とは対照的な曲「チョンジェニヤ」。
ドラマチックな演出とファンの掛け声が一体感を生み出し、エネルギッシュなパフォーマンスでライブをクライマックスへと導いた。
ライブ終盤、「来年の2月か3月、このあたりに新しい作品がリリースされます」とジオがNEWシングルのリリースを発表すると、イジュンも「僕たちの公演スケジュール、チェックして下さいね」とアピール。
「きっとみなさんが聞いたら、今までのイメージとは違うのですごく、すごくビックリする…そんな曲に仕上がっています」と新曲についてミルが話すと、チョンドゥンは「そして、その曲はEXILEやジャニーズの曲を提供している日本で大変有名な方が作ってくれました」とし、ミルが「そして、ライブも準備しています」とうれしいニュースで、ファンを喜ばせた。
「今日は来てくれてありがとうございます。一緒に歌って下さい」とラスト2曲を歌い、本公演を締めくくった。
白いTシャツに着替えてアンコールで再登場したMBLAQは2曲を歌い「ONE BETTER DAY+G.O.O.D LOVE」ではシャッフルダンスも披露。
鳴り止まない「エンブレ」コールにサプライズで再び姿を現したメンバーは楽しそうに手を振り、この日の記念にとファンをバックに記念写真を撮り、素晴らしい思い出と共に持ち帰った。
歌やダンスはもちろん、ファンと触れ合うファンサービスでオープニングからエンデイングまでこの日訪れたファンの笑顔と感動を引き出したMBLAQ。
映画やバラエティー番組、ラジオにCMと、ソロ活動でも活躍の場を広げている 彼らが
“シックドル(シックなアイドル)”から“真のアーティスト”、磨きのかかった“パフォーマー” MBLAQとして進化し続ける姿をこれからも追い続けたい。
取材:Korepo(KORERAREPORT INC)
MBLAQ JAPAN OFFICIAL WEBSITE http://www.mblaq-aplus.jp/