続けて、父親は真剣な表情で「今日必ずしたい話がある。今のように暮らすと晩年が寂しいと思う。兄弟もいないし、他人の視線は重要でない。本当に良い人に必ず会って、共にしなさい」と、本気のこもった助言を伝え、イ・ドンゴンは「お父さんがこんな話をするなんて、分からなかった」と、深く感動したようだった。
この日、彼は「(弟)のジュンヨプが大人になる頃に共にしたその旅行の思い出を、また思い浮かべるためにここに来た」と、両親に特別な贈り物を渡した。それは、人工知能技術で修復した、生きていたら37歳になっていた弟の写真だった。
写真を見つめた父親は、ずいぶん長い間沈黙し、目頭を赤らめて「私がとても厳しくしたから、この子は私を嫌っていたかもしれない。私が間違っていたから、逝ってしまったようだという罪悪感で、10年間自分を責めて暮らした」と告白し、深い哀しみを抱かせた。
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