特にこのスタイルは、アン・パンソク監督の強力な推薦で誕生したとして好奇心を誘っている。「最初に提案された時は私も、周囲も不可能ではないかと心配した。ところが監督が強力に推薦なさり、扮装チームと衣装チームが丁寧に細かく作業してくださって信じて持つことができた」と多くの人々の努力で誕生したビハインドストーリーを伝えた。

これに対してアン・パンソク監督はユン・ジュノというキャラクターの白髪をひとつのオブジェで見たと説明した。「重要な人を扱うキャラクターだから、基本的にはあまり若い人に見えてはならず、周囲の人と対等に見えなければならないと思った。それで、作家が最初にシナリオに書いた白髪が年齢を推測させないためのオブジェなので大丈夫だと思った」と話した。
また「実際に諮問を引き受けてくださる方の頭が白いのだが、30代初めに頭が白くなったという。フランス革命当時、マリー・アントアネットの頭が突然白くなったように、ユン・ジュノの頭を見て視聴者の方々が何かわからない不思議な雰囲気を感じるように、キャラクターに深みを加えようという意図が込められている」とインスピレーションの源を明らかにした。

そして、今回のスタイリングでユン・ジュノというキャラクターに完全になり切ったイ・ジェフンについて「撮影現場に到着した時から撮影が終わるまで劇中の人物として生きていく。休憩時間やご飯を食べる時もその姿勢を維持するほどキャラクターに深く入り込んでいるので、イ・ジェフン俳優のすべてに期待してほしい」と語った。
こうして頭からつま先までディテールな設定と研究でキャラクターのすべてを満たしていくイ・ジェフンとアン・パンソク監督の相乗効果を確認できるJTBCの新しい土日ドラマ「交渉の技術」は、3月8日夕方10時30分に韓国で放送が開始される。