再び授賞に戻り、プレゼンターのイム・シワンとイ・ジュビンが2部門を発表。「BEST FEMALE GROUP」は「aespa」が、「FAVORITE ASIAN ARTIST」は「INI」が手にした。「aespa」はジゼルが日本語で「こんなにすごい賞をもらえてうれしいいです。私たちのことをすごく応援しているのを分かっているので、すごく感謝しています。大好きだよ」とファンにメッセージを伝え、「INI」は田島将吾が韓国語、許豊凡が中国語、西洸人が英語でスピーチした後、リーダーの木村柾哉が日本語で「引き続き、感謝と謙虚な気持ち忘れずに活動していきたいです」と語った。
次のステージでは、蛍光色の派手な衣装に身を包んだ「(G)I-DLE」が登場。100人のダンサーと共に「Super Lady」と「Fate」のメガステージを繰り広げ、今年も強烈なパフォーマンスでひと際存在感を放った。
続いての授賞は、プレゼンターのアン・ジェヒョンとオ・サンウクが2部門を発表し、「BEST MUSIC VIDEO」は「aespa」の「Armageddon」が、「BEST MALE GROUP」は「SEVENTEEN」が受賞。この日、ここまでですでに「aespa」は4部門、「SEVENTEEN」は2部門での受賞となり、勢いが止まらない。
勢いが止まらないといえば、この日、K-POPアイドルたち顔負けの歓声を浴び、顔がカメラにキャッチされるたびに、悲鳴にも似た歓声がわき上がっていたビョン・ウソクがここでパフォーマンスステージに登場。甘い声で、「ソンジェ背負って走れ」のOST「Sudden Shower」を歌い上げた。
次の授賞ではBIBIが「BEST VOCAL PERFORMANCE SOLO」を受賞した。
そして、この日一番のハイライトであろうステージが続いた。ピンクの王子様ルックで現れたG-DRAGONのステージだ。「無題 (Untitled, 2014)」と88カ月ぶりにリリースした新曲「POWER」で健在ぶりを発揮した後、前日22日にサプライズリリースした新曲「HOME SWEET HOME」を早くも披露。その姿を「SEVENTEEN」のホシやウジンが受賞アーティスト席で、憧れの人を見るようなまなざしで見ている様子もカメラにキャッチされ、盛り上がっていたところ、なんとサプライズでSOLが登場。一気に会場がわいた。すると、今度はD-LITEまで姿を現し、BIGBANGの3人が集結。会場のボルテージがもう一段階上がった。
曲が終わり、グータッチをした3人がステージを去っても余韻が残り、客席はもちろん、受賞アーティスト席にいた「SEVENTEEN」や「ZEROBASEONE」、「(G)I-DLE」らアーティストからも熱烈な“BIGBANGコール”が。誰もがアンコールを待ち望んでいると、あの名曲のイントロが鳴り、ステージに「BIGBANG」の文字が映し出されるや、大歓声に。3人がステージ下からせり上がって登場し、「BANG BANG BANG」に続き、「FANTASTIC BABY」まで披露し、まさに“王の帰還”といった圧巻のパフォーマンスに会場は興奮のるつぼと化した。
そんな熱気を引き継いだのが「aespa」。ニンニン、ウィンター、ジゼル、カリナの順でソロステージを披露した後、今年大ヒットした「Supernova」と「Whiplash」を強烈なパフォーマンスで魅せた。
続いての授賞部門は「BEST VOCAL PERFORMANCE GROUP」。イム・シワンと永野芽郁がプレゼンターを務め、「(G)I-DLE」が受賞した。意外にも、ボーカル賞は初めてということで喜びもひとしおだったようだ。
また、女優チョン・ホヨンがプレゼンターを務めた「MUSIC VISIONARY OF THE YEAR」はG-DRAGONが受賞。深々とお辞儀をしながらトロフィーを受け取ったG-DRAGONは「久しぶりやなぁ」と日本語でつぶやくと、「大きな賞をいただけて意義深いです。個人的にもグループのメンバーとしても。2007年に初めて『MAMA』のステージに立ちました。個人的にも7年ぶりにカムバックのステージに立ちました。こうした意義深い日に素晴らしい記憶が残るよう、賞をくださった皆さんに感謝申し上げます」とし、Mnetや所属事務所の関係者、スタッフ、メンバー、ファンに感謝した後、「一度もらえたら、もうもらえないかもしれませんが、この賞を来年もまたとりに来ます。ありがとうございました」とセンスの効いたスピーチで喜びを語った。
そして、パフォーマンスステージのトリを飾ったのは「SEVENTEEN」。兵役中のジョンハンと中国活動並行中のジュンを除く11人でのパフォーマンスとなったが、「MAESTRO」を皮切りに「Ash」、ディノのダンスブレイクから「LOVE, MONEY, FAME(Feat. DJ Khaled)」へと3曲を披露。AIが指揮する指揮棒を統括リーダー、エスクプスが奪い、それをホシに渡し、ホシの指揮で“音楽の神”ウジがピアノを弾き、「MAESTRO」が始まるというしびれる演出やアレンジのカッコよさもさることながら、ことしデビュー10周年を迎えたグループなのに、いまもなお新人のように毒気、覇気あふれる熱量の高いライブパフォーマンスで観客を圧倒し、目をくぎ付けにした。
最後は大賞3部門の発表へ。まず、「久しぶりにMAMAでお会いすることになりました」と日本語であいさつをした俳優パク・ソジュンが「VISA ALBUM OF THE YEAR」を発表。「SEVENTEEN」の「SEVENTEENTH HEAVEN」が受賞し、名前を呼ばれた瞬間、メンバーたちが円陣を組んで喜びを味わう姿が印象的だった。
「SEVENTEEN」にとって、このアルバム賞は昨年に続き、2年連続受賞。まずはCARAT(「SEVENTEEN」のファンネーム)に感謝を伝え、スングァンが「ここまで思いが込み上がってくるとは思いませんでした。メンバーとハグしたら、もっと気持ちが熱くなりました。メンバーみんなで頑張ったこの1年が報われた気がして、とても幸せです」とし、「きょう、カッコいいステージをお見せしたので、リアクションを誘導することができませんでした」とファンに向け、「God of Music」の掛け声を誘導し、会場を一つにする場面も。また、ミンギュは前日誕生日を迎えたウジに触れ、「このアルバムを作るうえで大きな力を発揮してくれたウジさんたちに感謝の気持ちを伝えたいです」と話し、この場にいないジョンハンとジュンの頑張りにも言及した。
次に、「VISA SONG OF THE YEAR」の発表。「大好きな『MAMA』に今年も参加することができて、とてもうれしいです」と笑顔を浮かべるイ・ジュノ(2PM)がプレゼンターを務めた。名前を呼ばれたのは「aespa」の「Supernova」だった。この日、「aespa」は受賞シーン最多登場。ニンニンは「予想もできませんでした。ここまで愛されるなんて本当にありがたい限りです。とても光栄です。これからもいい音楽をお届けできるようにもっと頑張りたいです」と喜びを語り、ジゼルとウィンターもファンや関係者、スタッフに感謝。リーダーのカリナは「今年の目標は大賞をいただくことでした。『MAMA』でその夢が叶ってとても幸せです」と明かし、「MAMA」には3年ぶりの出演となるが、この日だけで5冠の大躍進を遂げた。
最後の発表は「VISA ARTIST OF THE YEAR」。ラスボス感漂うオーラの俳優マ・ドンソクが「受賞者はもう一度、おめでとうですね」と前置きし、「SEVENTEEN」と告げた。再び円陣を組んで、お互いをたたえ合うメンバーたち。ホシは「『MAMA』で2つの大賞をもらえるとは思いませんでした。8年目で初めてもらった昨年の大賞は、諦めなければできるという意味でくださったと思いますが、ことしの2つの大賞は『SEVENTEEN』らしくこれからも前に進めという意味だと思います。これからも頑張ります」とすがすがしい表情を見せ、ディノ、ドギョムが感想を語っていたとき、感極まって泣いているエスクプスをメンバーたちがイジり、「ひと言お願いします」とふられたエスクプスは「ジョンハンとジュンに会いたい、と一番言いたいです。13人でこの賞をもらえたら本当によかったのに。この気持ちを会って伝えようと思います」と統括リーダーらしい思いを涙ながらに吐露した。
さらに、スングァンが「ウジさんが(受賞)発表前、緊張すると独り言を言っていました。いつも、みんなが食べているのを見るだけでお腹いっぱいだよ、とお母さんみたいなことを言ってくれる人なんですが、受賞の感想を聞いてみようと思います」とふると、ウジも感極まり、上を見上げた後、「なんで賞をもらうたびにこんなに胸が締めつけられるんだろう。なんでこんな気持ちになるんだろう。『SEVENTEEN』が『MAMA』で2年連続大賞をもらいました。ことしは2つももらいました。本当に、僕たちにとっては絶対にありえないことです。想像は自由だと言いますが、そんな想像すらできないような状態だったのに」と顔をくしゃくしゃにし、スングァンが寄り添う中、「実はきのう、僕の誕生日で。でも、なんか負担になるので、お祝いされるのもあまり好きじゃありません。でも、こんなに素晴らしい賞を誕生日プレゼントのようにもらえて、うれしくないはずがありません。10年以上ずっと音楽を続けてきながら、たったの一度も音楽の研究をおろそかにしたことはない、と自信を持って言えます。本当に最後まで、皆さんの愛に応える、そういうつもりで生きていこうと思います。ありきたりな言葉ですけれども、歌手としてできるのは、いいアルバムでお返しすることしかないと思います。絶対に変わることなく、13人で力強く進んでいきます」と締めくくる感動のスピーチで、改めて「SEVENTEEN」の絆を見せた。
ことしの大賞は「aespa」と「SEVENTEEN」が2冠という勢いを見せ、また「BIGBANG」の帰還というサプライズもあり、「2024 MAMA AWARDS」は熱狂と歓喜の中で幕を閉じた。
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