俳優イ・ミンホさんが、化粧品企業等を相手に自身の肖像を契約なしで使用したマスクパック製品の販売を禁止するようにという仮処分申し立てを裁判所が受理した。
ソウル西部地方裁判所の民事21部は、俳優イ・ミンホさんが化粧品製造業社A社等3社とインターネットショッピングモール販売業者などを相手に提出した販売禁止など仮処分申立てを受理したと14日に明らかにした。
裁判所の今回の決定によってA社等は、イ・ミンホさんの肖像を付着 · 印刷したり、イ・ミンホさんの名前が書かれた製品、包装紙、包装容器、広告物を生産 · 販売 · 配布することができなくなった。
また販売サイトに掲載されたイ・ミンホさんの顔が写った製品写真とイ・ミンホさんの名前も削除される。
裁判府は「A社等は、各製品を製造・販売しながらイ・ミンホさんの同意なしに写真を使用し、A社などの行為は、イ・ミンホさんの肖像権を侵害する行為にあたる。イ・ミンホさんは、その禁止を要求する権利がある」と判断した。
A社等は「イ・ミンホさんが、2012年に出演したドラマ『シンイ-信義』の製作社であるB社が、イ・ミンホさんの肖像を全面的に活用する権利がある。株式会社C社は、B社と『マーチャンダイジングライセンス事業契約』を締結してイ・ミンホさんの肖像に関する商業的権利を取得し、A社はC社とドラマ『シンイ』のMD商品化契約を結んでイ・ミンホさんの写真を利用した商品に関する事業権限の移転を受けた」と主張した。
しかし裁判府は「B社がイ・ミンホさんの肖像権及びキャラクターを商業的に使用したり、関連の3次共同事業を遂行するためには、イ・ミンホさん及びイ・ミンホさんの所属事務所と別途に協議して合意書を作成しなければならないのは明白だ」と判断した。
そして「B社からイ・ミンホさんの肖像に関する権利を合法的に譲り受けたというA社の主張は、前提から受け入れることができず理由がない」と明らかにした。
ただし裁判府は、イ・ミンホさんが「A社などの法律的または事実的に支配下にある場所」に保管中の製品に対する仮処分を要求したのに対しては受け入れなかった。
またイ・ミンホさんが「肖像権を侵害する恐れがある商品の製造禁止のために執行官による適切な措置を取るための命令を発令してほしい」と要求したのに対しても「申請の主旨だけで『適当な措置』が何であるのかは分かりにくい」と受け入れなかった。
イ・ミンホさんは、化粧品製造業社A社等が、ドラマ「シンイ」のに主人公チェヨン将軍で出演した当時、自身の姿が写った写真を製品に付着し、肖像権を侵害したと販売禁止など仮処分の申し立てをした事がある。