「ウイスキーを飲むシーンで、本番に行く前にカメラのセッティングをしている時、先輩が集中していらっしゃっていたので、何も話さずに座っていた。そのとき、先輩が“ハ・スヨン”として5分ほど、私の目をずっと見つめていた。そのエネルギーを受けて感じなければならないと思った。先輩が私を見つめたその目をまだ忘れることができない。私も将来、後輩たちに本番に行く前に元気を与えれば、お互いに集中するのに役立ちそうだと学んだ」
さらにイム・ジヨンは、「リボルバー」を通じて、初めて本能的な演技に挑戦した。これまで自重の念から自らを信じられなかったとすれば、今度は勇気を出したことになる。自分に厳しいほうだが、今回だけは褒めてあげたいと述べ、印象深かったりもした。
「もともとキャラクターを分析する時、どんな性格で、どんな人生を生きてきたのかなど、計算をたくさんする。『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』の“ヨンジン”も、すべてが計算だった。私は遊ぶことができる俳優ではなく、たくさん準備しなければならないというおかしな自責の念があって、表情やセリフのトーンなどを準備していったほうだったが、“チョン・ユンソン”の場合は、そのまま行った。心配と不安の中で、一度遊んでみようという気持ちで、初めて勇気を出して、心を楽にして演じたが、私も本能的に動くことができる俳優なんだなという勇気を持つことになった。今まで、自分の卵はしっかりしていなければならないと思っていたが、今度は少しでも一度割ってみた大切な経験だった。そのためか、もともと私の演技を見て、残念な気持ちをまず考えるが、今度は新しくて感動的だった。かわいく卵を割ったので、もうひとりで勉強するのではなく、現場で見出す味をもっと感じてみたい(笑)」
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